【バスケ】B3新潟五十嵐圭クラブ建て直しへ社長補佐兼強化部長補も兼任、コート内外で先頭立つ

シュート練習をする五十嵐

B3新潟が開幕カードの香川戦(9月27、28日・あなぶきアリーナ香川)に向けてチーム練習を重ねている。

大黒柱のPG五十嵐圭(45)は多くの役目を抱えて新しいシーズンに臨む。今季、選手兼任で社長補佐兼強化部長補佐に就任。文字通りにチーム、クラブをけん引する立場になった。26年にリーグが再編されるため、今季は昇降格がない。唯一無二の目標のB3優勝を目指すと同時に、本格的なチームの再建に取りかかる。

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淡々とした雰囲気で、五十嵐はチーム練習を消化している。「徐々に状態を上げて、最終盤ではベストコンディションで試合できるように」。B1群馬から4季ぶりに新潟に復帰した昨季は、プレーオフを含めて56試合に出場し1試合平均出場時間22分ほど。稼働した一方、古傷の左ひざが悪化しシーズン終盤は苦しんだ。その反省から丁寧に調整する。

使命として自覚する「クラブを立て直す」ことに、肩書がついた。社長補佐として糸満盛人社長(60)をサポートし、強化部長補佐では鵜沢潤監督(43)とともに強化に当たる。B2復帰を目標に臨んだ昨季、プレーオフに進出したが、3位決定戦で敗れた。「自分がもう少し深く関わる必要がある」。オフに糸満社長に思いを話すと、クラブ側からも兼任の提案があった。

昨季も糸満社長に付き添ってスポンサーや関係各所を回っていた。「今季はより明確にしてやった方が良い」。役職を得て、フロントの一員でもあることを周囲に理解してもらい、クラブ運営に関わっていくつもりだ。強化の面では元日本代表などの実績で培った人脈を生かす。同世代には各クラブのフロントやチームを仕切る立場が多く、情報収集はしやすい。「自分の視点で見えたことを言う」。上からではなく、気がついた点を鵜沢監督に伝えていくスタンスだ。

もっとも、最優先するのは選手としての立ち位置。昨季は56試合で1試合平均6・7得点2・7アシスト。「昨季以上の成績はノルマ」と自信に課す。26年から「Bリーグプレミア」、「Bリーグワン」、「Bリーグネクスト」にリーグが再編され、新潟は「Bワン」に所属する予定。昇降格がない今季は、最後のリーグ優勝を飾ることがモチベーションになる。「その上でリーグ再編に向けた基盤をつくる。自分もいい状態でプレーできれば、まだまだやれる」。大ベテランがコート内外で先頭に立つ。【斎藤慎一郎】

○…五十嵐がさっそくコート外で活動する。5日にハードオフ新潟で行われるイースタン・リーグ、オイシックス-広島戦で始球式を行う。イースタン・リーグでは初めてになる。新潟のBCリーグ時代には1度経験がある。19年6月30日の巨人3軍戦で、当時の新潟の総合コーチで元巨人捕手の加藤健氏(44、現巨人2軍バッテリーコーチ)が捕手を務め、外角低めにストライクの直球を投げ込んだ。