<スーパーGT第4戦>◇レース2決勝◇3日◇静岡・富士スピードウェイ
公式戦初のGT500クラス単独スプリントレース王者に、14号車ENEOS X PRIME GR Supraの福住仁嶺が輝いた。ポールポジションから逃げ切って、23年第5戦(鈴鹿)以来の6勝目を挙げた。2位は1号車au TOM’S GR Supraの山下健太、3位は38号車Keeper CERUMO GR Supraの石浦宏明で、公式予選から順位の変動はなかった。
福住の神経は50分間、張り詰めていた。1周目からトップを守って走りきったが、2番手の山下がピタリと後ろについてくる。最後は追い上げられて差は0秒728。「つまんない展開だったかもしれないが、2秒差ぐらいでつかれれると精神的にきつい。ガチンコレースで最後まで(ポイント首位の)1号車を抑えられて自信になった」。心身ともに疲れ切っての勝利だった。
前日のアクシデントを乗り越えた。レース1で同僚の大嶋和也がクラッシュしてリタイア。1周目という悲劇だった。フロント部分は大破したがエンジンは免れた。メカニックがこの日の午前3時までかかって修理し、何とかレースに間に合った。走りのデータはほとんどなかったが「メカニックに結果で恩返ししたい」という一念でマシンに乗り込んでいた。
1人のドライバーが予選と決勝を同日に走り、タイヤ交換や給油の義務はなく、成績により重りを積むサクセスウエートのない今回のスプリントレース。しかもこの日はGT500クラス単独だった。300クラスとの混走でははないため抜くチャンスが少なく、ラップタイムが結果に直結する格好となった。福住は「今日は夕方のレースで気温や路面が下がったために空力的に抜きにくかったが、もっと暑くてタイヤにきついサーキットならぐちゃぐちゃになって面白かったかもしれない」と課題を指摘していた。