卓球男子で日本勢最高の世界ランク4位につける張本智和(22=トヨタ自動車)が、Tリーグの独自ルールについての思いをつづった。
4日、自身のインスタグラムのストーリーズを更新し「過去7シーズン、そんなルールにかなり気を張って戦ってきて大体の試合は勝てましたが、それでも勝てる試合を何試合も落としてきました。その度に頑張って切り替えようとしてきましたが、そろそろ限界です」「本当の卓球の試合をお見せしたいです」などと思いを記した。
Tリーグが採用している主な独自ルールは3点。
〈1〉試合方式
・基本は4試合(シングルス3試合、ダブルス1試合)
・シングルスは5ゲームマッチ、ダブルスは3ゲームマッチ。各試合の最終ゲームは6-6からスタート
・第4試合終了で2-2の場合、ビクトリーマッチ(第5試合)を行う。第5試合は1ゲームマッチ(11ポイント)のみ。出場者はその場で決定。ベンチ入りしている選手が出場可能
・第3試合終了時点で3-0であった場合も、必ず第4試合は実施
・原則としてデュースなし。11点に到達した時点でそのゲームが終了。各試合の最終ゲームやビクトリーマッチは、デュースありで2点差がつくまで争われる
〈2〉年間順位決定方式
・シーズン順位は勝ち点の合計
・勝利で勝ち点3。4-0の場合はさらに1点が加算され、勝ち点4
〈3〉試合時間短縮
・マルチボールシステムを適用。試合前に40球を選球。全試合でそのボールを利用
・各試合の選手の60秒以内の入場。審判員が卓球台の上に設置したタイマーが「0:00」になるまでに、卓球台の主審側サイドエンド上にラケットを置くか、主審にラケットを渡す。違反した場合は警告が与えられ、相手選手に1点。15秒ごとに相手選手へ1点ずつ加算する
◆張本の投稿全文
WTTとは違う、振れば入るようなボールを使うだとか、
10-10は1本勝負だとか、
最終ゲームは6-6スタートだとか、
チームが2-2になって勝敗を決める1番大事な5番を
1ゲームで決めるとか、
そんなに時間短縮や
ジャイアントキリングが見たいなら
格下はゲームカウント1-0スタート、
格下チームはチームカウント2-2にできれば勝ち、
みたいなもっと極端なルールを作れば良いです。
その方がこっちも割り切れます。
Tリーグに専念してる選手だけでなく、
WTTを軸にプレーしてる僕たちも
みんな生活のために全力でTリーグを戦っています。
過去7シーズン、そんなルールにかなり気を張って戦ってきて
大体の試合は勝てましたが、
それでも勝てる試合を何試合も落としてきました。
その度に頑張って切り替えようとしてきましたが、
そろそろ限界です。
どんなおかしなルールだとしても、
負けたら選手は落ち込みます。
心の中ではそんなはずはないとわかっていても、
負けた事実に落ち込みます。
海外のトップ選手が「日本に来てこんなルールで負けて、
Tリーグにはもう行きたくない」となったら
リーグの未来はありません。
Tリーグを見にきてくれるお客さんに
本当の卓球の試合をお見せしたいです。
そして、お客さんを楽しませることも大切ですが、
それと同じぐらい選手にも配慮があるリーグ
であってほしいです。
何も無理なお願いをしてるわけではないです。
普通の試合がしたいだけです。
思うことはもっとたくさんありますが、
結局言いたいことは1つだけです。
世界最高峰のリーグを作りたいのに、
世界最高峰の選手たちだけに不利なルールでどうするんですか。
Tリーグルールでたまにトップ選手に勝つ
↓
ということはWTTでも勝てると思ってWTTに出る
↓
普通の外国選手に負ける
↓
日本に帰ってきてTリーグでまたたまにトップ選手に勝つ
↓
じゃあ別に良いかと思ってWTTで負けたことを忘れる
Tリーグでトップ選手に勝つことに満足して、
それ以上の努力をしなくなっている。
海外で勝つための努力をしなくなっている。
僕たちがしてきたような血の滲むような練習をして海外で勝つ、
そしてそこから世界ランキングを上げる。
という感覚を今のTリーグルールは潰していると思います。
もしかしたらTリーグルールが本当に苦しめているのは
トップ選手たちではなく、他の選手たちなのかもしれません。