【カーリング】ロコ・ソラーレ悲願五輪金へ「史上最高のチーム作る」オフは“解散”リフレッシュ

歓声に応じるロコ・ソラーレのメンバー。左から藤沢五月、吉田知那美、吉田夕梨花、鈴木夕湖(C)HCT

26年2月6日のミラノ・コルティナ五輪開幕まで、6日で半年前となった。カーリング女子で18年平昌五輪銅、22年北京銀メダルのロコ・ソラーレが、悲願の金へ“第1関門”に挑む。五輪最終予選(12月6~19日、カナダ・ケロウナ)への出場権をかけて、9月に代表決定戦(10~14日、北海道・稚内市みどりスポーツパーク)に臨む。フォルティウス、SC軽井沢クとの三つどもえの戦いに向け、このほど日刊スポーツなどのインタビューに応じ、3度目の五輪へ思いを明かした。

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3度目の五輪へ、ロコ・ソラーレが長い道のりを歩み始める。18年銅、22年銀。残り1つの輝くメダルへ、これからスタートラインに立つ。スキップ藤沢は「まだ五輪の枠が取れていない。9月へ史上最高のチームを作り上げたい」。最初の関門となる代表決定戦に向け、決意を固めた。

3年前、銀メダルをつかんだ。喜びと同時に、頭の中にこびりつく感情があった。司令塔は「あのときを思い返すと、悔しさが一番大きい。もっとできたのにという悔しさがある」と吐露。決勝で英国に3-10の完敗。消化不良だった。

五輪はカーリング最大の大会。4年に1度の節目で、メンバーが変わるチームも多い。ただ、4人は変わらず3度目を目指した。サード吉田知は「五輪金メダルという忘れ物をどうするか。銀メダルも立派だし、満足していい。でも、決勝で勝つことが一体どんなものか…。もう少し強くなれるのでは」と決意した。

進化への道は、容易でなかった。過去2大会で見せた勝負強さは、直近2年は鳴りをひそめた。23-24年はシーズン開幕戦アドヴィックスカップで優勝したものの、その後は苦戦。五輪出場権に関わる日本選手権では、まさかの2次リーグ敗退だった。24-25年は優勝ゼロ。結果を残せず、もがいた。リードの吉田夕は「優勝しなかったことで自分たちの弱さが露呈した。今シーズンやるべきことが明確になった」。試合を重ねて、得たものは大きかった。

あえて今オフは“解散”した。オフ前のミーティングで新シーズンの課題を確認。残りは自由に過ごした。セカンド鈴木は友人や家族と旅行し「完全にカーリングを忘れるということを楽しんだ」と笑う。吉田夕はパズル遊びに興じ、吉田知は元アルペンスキー選手で夫の河野恭介氏の地元野沢温泉村へ。藤沢は大福屋を巡った。北見市を離れ、連絡もほとんど取らなかった。全員がリフレッシュし、6月に氷上に集った。

シーズン序盤の“第1関門”へ手応えは十分。例年より1カ月早く始動し、ピークを前倒しした。今月3日までの稚内みどりCHALLENGE CUPでは優勝。今季初戦でいきなり頂点に立った。北海道で残り2戦を戦い、9月に備える。決戦では2年連続で日本一を譲ったSC軽井沢ク、フォルティウスに挑む。過去2大会は代表決定戦を突破。得意の大一番で力を発揮してみせる。

その先には“第2関門”となる12月の五輪最終予選を見据える。まずは国内を勝ち抜き、カナダを乗り越え、イタリアへ。忘れ物を取り戻すための半年が始まる。【飯岡大暉】

◆ロコ・ソラーレの五輪 LS北見として臨んだ18年平昌五輪は、中部電力との代表決定戦を3勝1敗で制して出場。1次Lを5勝4敗の4位で突破。準決勝韓国戦は延長戦で7-8で敗れたが、3位決定戦で英国を5-3で破り銅メダル。22年北京五輪では、決定戦を北海道銀行(現フォルティウス)に2連敗からの3連勝で突破。1次Lは5勝4敗で3チームが並んだが規定により4位で通過。準決勝でスイスを8-6で撃破。決勝は英国に3-10で敗れて銀メダルを獲得。

◆26年ミラノ・コルティナ五輪への道 9月の代表決定戦(北海道・稚内市)で、世界ランキング最上位のロコ・ソラーレ、24年日本選手権優勝のSC軽井沢ク、25年同王者フォルティウスの3チームが争う。2回戦総当たりの1次リーグ(L)を行い、上位2チームが決定戦に進む。1次Lの直接対決の結果も含め3戦先勝方式で12月の五輪最終予選(カナダ)に進出。8カ国で残り2枠を争う。