【競泳】ロス五輪目指す18歳黒田一瑳「自信はあります」19日から世界ジュニア選手権出場

世界ジュニアでのメダル獲得へ意気込む黒田

競泳男子の札幌大谷高3年・黒田一瑳(18=コナミスポーツクラブ新札幌)が、19日からルーマニアで開催される世界ジュニア選手権に、自由形100メートル、200メートルとリレー種目の日本代表として出場する。28年ロサンゼルス五輪を目指す自由形のホープは、今大会でのメダル獲得を目標に定め、その先に待つ大舞台へと駆け上がる。

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ルーマニアの先に、はっきりとロサンゼルスが見えている。来年にはパンパシフィック選手権(米国)と日本開催のアジア大会(愛知)、そして27年に世界水泳(ハンガリー)と、28年ロス五輪までに世界大会が連なる。黒田は「きれいに階段が作られている。その1段目としてとらえています」と、世界ジュニアで最初のステップを踏み出す。

個人では自由形100メートル、200メートルに出場するが、メインは200メートル。3月の日本選手権は年上選手に交ざって5位、予選では自己ベストの1分47秒34をマークした。世界ジュニアへ向け「個人でメダルを獲得することが一番。インターC(日本水泳連盟が定める標準記録=1分47秒21)は切っておきたい」と見据える。同タイムはちょうど、メダル圏内の想定タイムと重なっている。

中学2年から指導する成田彩夏コーチ(33)は、黒田の長所を「キャッチ(水をかきはじめるポイント)の位置が高いこと」と挙げる。体全体の位置を高く保ち、ストロークで効率的に推進力を得ることができる。加えて現在取り組んでいるのが“脱力”。同コーチは「80、90%くらいの力でも同じタイムが出せるように」。レース中の無駄な力みを減らし、後半の伸びにつなげる。

世界大会へ向け、課題はもうひとつ、プールの外にもある。200メートルで5位だった昨年のジュニアパンパシ選手権(オーストラリア)は「まったく歯が立たなかった」(黒田)と苦い思い出だが、敗因はコンディション調整の失敗にあった。人生で初めての海外渡航。食事に苦労し、体重が激減した。「環境も全然違うし、緊張感もあった」。今回は「ご飯(米)を多めに持っていこうと思います」と対策を講じる。

7月20日に行われた札幌ジュニア競技会(短水路)では、100メートルで48秒04の自己ベスト(北海道高校新)を記録して状態のよさを示したが、まったく満足はしていない。「自信はあります。めちゃめちゃ楽しみ。早く行きたい」。ヨーロッパ経由ロサンゼルス五輪行きの挑戦が、この夏スタートする。【本間翼】

◆黒田一瑳(くろだ・かずさ)2007年(平19)6月21日、札幌市出身。24年ジュニアパンパシフィック選手権混合4×100メートルリレー銅メダル、200メートル自由形5位、25年日本選手権200メートル自由形5位。好きな食べ物ラーメン、いちご。趣味は音楽鑑賞(最近はちゃんみな、HANA)。179センチ、74キロ。AB型。