【フィギュア】三浦佳生、約半年ぶり実戦「優真と駿より良いプログラムを」振付師に“直球”依頼

シニア男子SP 演技する三浦佳生(撮影・清水貴仁)

<フィギュアスケート:サマーカップ>◇第1日◇9日◇滋賀・木下カンセーアイスアリーナ◇男子ショートプログラム(SP)

左太もも痛を抱えていた三浦佳生(かお、20=オリエンタルバイオ/明治大)が、約半年ぶりに競技会に出場した。今季初戦に臨み、71・53点で9位。「久々に競技会で滑ることができる楽しさを感じた」と実戦の場をかみしめた。

昨季から左太ももを痛めており、昨年末の全日本選手権は8位にとどまった。当時が痛みのピークだったといい「MRIをとった時も出血がすごく多かった」と振り返る。

今年2月に4大陸選手権に出場後は、回復を最優先しながら練習を重ねてきた。「段階としては順調に踏めていた」といい、この日は冒頭の4回転サルコー-3回転トーループの連続ジャンプで着氷。まだ演目を滑り込めていないため「今は20~30%」としつつ「落ち込む内容ではなかった」と前を向いた。

来年2月にミラノ・コルティナ五輪を控えるシーズン。新SPの「Sunset on M./Sturm I-Fear」にも強い思いを込めた。振付師のブノワ・リショー氏には「(鍵山)優真と(佐藤)駿よりも良いプログラムを作ってください」とライバルの名を挙げながら依頼。「彼らに勝ちたいので、勝つために良いプログラムを作ってほしかった。他の人にはできないプログラムというところをお願いしました」と明かした。

男子シングルの五輪出場枠は3枠。熾烈(しれつ)な争いへ向け「一番は滑り込みが必要」と課題も再確認した。

「けがをしていた期間、スケーティングの練習をすごくして、そこがすごく伸びるようになってきた。いろいろな関係者の方からも言っていただけるので、1つ自信にしたい。それを生かすにはやっぱり体力が必要になる。(練習量は)ピークと比べて全然戻っていないので、これからどんどん追い込んでいく期間が必要だと思う」

23年4大陸選手権を制し、24年世界選手権で8位となったホープ。疾走感のある滑りも武器の20歳が、虎視眈々(たんたん)と五輪切符を狙っている。