関東大学ラグビーリーグ戦2部に今季から参戦する新潟食料農大が14日の中大戦で開幕を迎える。20年の創部から5年で2部に昇格してきたスピード出世。8チーム中、唯一の関東地区以外に拠点を置くなど、ハンディを抱えながら目標の1部昇格に挑戦する。
ロックの渡辺太気主将(4年)は堂々と言った。「強いチームと同じステージで試合ができるのがうれしい」。バックスリーダーのWTB土居京将(4年)も「相手がどんなプレーをしてくるのか。試合が楽しみ」。初戦の相手の中大は1部優勝1度、大学選手権4強入りも1度ある。そんな伝統校と対戦するシーズンも気後れはない。
8月の菅平合宿では早大、日体大などの主ににCチーム以下と対戦し6戦全敗。谷崎重幸監督(67)は「前半は戦えるが、後半に差が出る。やるのはFWを前に出すこと」。ラインアウトからのモール、ラックの連続など創部から培ってきたFWを軸に前に進む戦い方を貫く。
昨季、専用ウエートトレーニング場が完成した。ただ、専用グラウンド、選手寮がない状態は創部時のまま。2部に上がっても強化の土台を担う環境の改善はなされていない。他の7校はすべて関東圏内。新潟食料農大だけが毎試合新潟から遠征して前日入りする。そのため、調整期間も他校より実質1日少ない。
それでも「食事やコンディション管理などは各自で意識を持ってやっている」と渡辺主将。そして「(昇格を重ねて)毎年違う相手と試合をする。目指すものは今までと同じ」。不利な環境で奮闘することは美談ではない。必要なものが整えば、さらに強くなれることを示すためにも、結果を求める。【斎藤慎一郎】