バレーボール男子日本代表のロラン・ティリ監督(61)が19日、オンラインでシーズン総括記者会見を行い、1次リーグ(L)敗退に終わった世界選手権について「この機会を将来的により改善するプロセスにしたい」と振り返った。
51年ぶりの表彰台を目指した同大会では、世界ランキング下位国のトルコ、カナダにストレート負けを喫し、決勝トーナメント進出を逃した。指揮官は「全体的にレベルが上がっていて、今の世界ランキングは意味をなしていない」と指摘。近年の国際大会の好成績に伴い日本が「追われる立場になった」とし、「この2戦は負けを恐れる気持ちが強く、相手チームに勝つという意志が弱くなっていた」と敗因を分析した。一方で新体制1年目に経験できたことを前向きに捉え、来季に行われる28年ロサンゼルス五輪の出場権をかけたアジア選手権に向け「大変残念な結果だが、将来に向けたスタートになる」と力を込めた。
石川祐希主将(29=ペルージャ)や、高橋藍(24=サントリー)らが世界選手権に向けた練習中のムードについて指摘していたが、ティリ監督は「いい雰囲気に見えた」ときっぱり。「チームなので満足に思っていない選手もいるかもしれないが、試合になったら1つになることが大事だと思う」と話した。
今シーズンを共に戦った選手たちについては、「新しい監督や新しいシステム、状況に対して慣れてもらうために、耳を傾けて努力してくれた。バレーボールの普及に対しても尽力してくれて選手たちを誇りに思う」とねぎらっていた。【勝部晃多】