【トライアスロン】女子は日本R1位の林愛望が2度目優勝 男子は安松青葉が初の栄冠に

日本トライアスロン選手権で優勝し喜ぶ男子の三井住友海上・安松(左)と女子の日本福祉大、まるいち・林(撮影・野上伸悟)

<第31回日本トライアスロン選手権>◇26日◇東京・お台場海浜公園周辺特設コース◇距離51.5キロ(スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)

女子は、日本ランキング1位の林愛望(20=日本福祉大学・まるいち)が、3年ぶり2度目の優勝を果たした。3連覇を狙った高橋侑子(34=相互物産)と熱戦を繰り広げた末、ラスト1周で突き放した。

男子は安松青葉(27=三井住友海上)が、前回大会を制した北條巧(NTT東日本・NTT西日本)との接戦を制し、初の栄冠に輝いた。

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万感の思いがこもる優勝だ。トップでフィニッシュした林は、ゴールテープをチャンピオンベルトのように掲げた後、2位の高橋を迎えて、抱き合った。3年ぶりの優勝だが「前回は高校生で優勝。日本選手権の重みがそもそも分かっていなかった。その時よりも強い選手たちが参戦し、何より高橋選手と戦い、初めて勝ててうれしい」と思いを語った。

スイムで3人に大きく先行されたが、ぬれた路面に気をつけて安全第一の走りでバイクの半ば過ぎには先頭集団に追いついた。高橋との一騎打ちになったランでは競り合いが続いたが、3周目に入る際に前に出る。さらに「ラスト1周でいくぞという気持ちを持っていけた」と4周目で一気に差を広げた。

「日本の女子を引っ張ってくださる強い選手で、レース前には『大丈夫だよ』と毎回励ましてくれる」という尊敬する大先輩を初めて上回った喜びは大きい。今度はトップ選手として、けん引役になっていく。

▽男子(1)安松青葉(三井住友海上)1時間44分17秒(2)北條巧(NTT東日本・NTT西日本)1時間44分38秒(3)内田弦大(滋賀県スポーツ協会)1時間45分1秒▽女子(1)林愛望(日本福祉大・まるいち)1時間55分54秒(2)高橋侑子(相互物産)1時間56分11秒(3)平泉真心(流経大)1時間56分55秒

〇…高橋の女子3連覇はならなかった。レースが始まると、「思った以上に体が動かなくて、ちょっとびっくりした」と、得意のスイムで出遅れた。計算外だったが、「今日の力を出し切った」と結果を受け止めた。「2年前は誰も見えないような状況でレースをしていた。どんどん若手が強くなっているのはうれしい」という第一人者ならではの思いもある。自身を取り巻く状況には難しさもあると話し、「複雑ではないけれど、いろいろな思いがある」と思いをはせた。

〇…男子で初優勝を飾った安松は「1つの壁を越えられた」と笑みを浮かべた。スイムで3人に先行されたが、最も気にするのは日体大の1学年先輩で、連覇を狙う北條巧だった。ランに入り、北條と共に一気に加速してトップ争いを展開。「いつも先に仕掛けて後半に抜かれる展開が多かった」と我慢し、最終周のスパートで引き離した。「ここでの優勝は、自分にとってすごく大きな価値がある」。つかんだ自信を、今後始まる五輪出場権争いにつなげる。

<主催>トライアスロンジャパンほか<特別協賛>NTT東日本