フィギュアスケート男子で2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)、3月の世界選手権でともに銅メダルの佐藤駿(22)が1日、横浜市内で所属先のエームサービスの入社式にゲスト参加した。同学年にあたる新入社員約500人へ「皆さんにとって挑戦の1年だと思います。僕もこの1年は挑戦したいと思っているので、一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。
報道陣から新入社員へのエールを問われると「何事も挑戦の気持ちが大事だと思う。どんな人も最初のころは『挑戦したい』という思いだったはず」と初心を忘れない大切さを強調。今季は飛躍のシーズンを歩んだが、調子が上がらない時期は「最初のジャンプを跳べた時はどのような感じだったか」と思い返すようにしていたと明かした。
「アクセルや4回転トーループは6、7年前も跳べたジャンプ。跳べた時のことを思い返して『跳べなくなることはないんだから』と。そういう気持ちでやっています」
その思いは、来季のチャレンジにも通ずる。かねて成功すれば日本人初となる超高難度のクワッドアクセル(4回転半)への挑戦を明言。来季からシニアに転向する中田璃士(りお)も挑戦に意欲を示す状況に「懐かしい感じ」とかつての自分を重ねる。
「ノービスのころは佐々木晴也選手や(吉岡)希選手などと『どっちが先にアクセルを降りれるか』と競っていて。そういう気持ちがすごく大事だと思いますし、中田選手とも話しています。お互いケガがないように、良い刺激をもらいながらやれたらと思います」
今季は五輪と世界選手権でともに初のメダルを獲得したが、結果に浸ることはない。初心を思い返しながら、挑戦者として求道を続けていく。【藤塚大輔】