2024年パリ五輪レスリング女子57キロ級金メダルの桜井つぐみ(24=育英大助手)が3日、高知県庁で「競技者としては一区切りつける」と述べ、現役引退を表明した。今後は地元の同県香南市に設立するレスリング教室の監督を務め、後進の指導に当たる。
桜井は決断の理由を「覚悟がないと五輪で優勝するのは難しい。パリ五輪前の気持ちに戻れなかった」と説明した。同五輪では幼なじみで男子フリースタイル65キロ級の清岡幸大郎(カクシングループ)とともに制覇。表彰台を懐かしみ「本気でレスリングをしてきた。最高の景色、最高の瞬間だった」と話した。
高知南高(現高知国際高)から育英大に進み、スタミナと得意の腕取りを生かして頭角を現した。世界選手権は21年から55キロ級と57キロ級で3年連続頂点に立った。
昨年4月に高知大大学院に進学。普及活動にも励んでおり「子どもの可能性はすごい。成長の一つのきっかけになるような存在になりたい」と指導へ意欲を語った。
◆桜井つぐみ(さくらい・つぐみ)2001年(平13)9月3日、高知県生まれ。高知南高(現高知国際高)、育英大を経て育英大助手。25年に高知大大学院進学。父が設立した高知クラブで3歳から競技を開始。大学1年だった20年の全日本選手権を初めて制し、世界選手権では21年は非五輪階級の55キロ級、22、23年は57キロ級を制して3連覇。156センチ。