異色のコラボレーションがSHIBUYAで実現した。今年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)を創部10年目で初制覇したGMOインターネットグループと、プロ野球の千葉ロッテマリーンズなどを傘下に収めるロッテホールディングス(HD)。その中核企業同士が、異業種の垣根を越えてタッグを組んだ一夜限りのイベントが10日、東京・渋谷のGMO第2本社ビルで行われた。
国内シェア1位の電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」を開発、運営するGMOグローバルサイン・HDと、菓子やアイスの製造・販売大手ロッテ。後者が10年ぶりとなる新アイスブランド「アジアに恋して」の全国販売を6日に開始したこと機に、双方参加の試食会が開かれ、体験型プロモーションの新たな形が模索された。
「契約をデジタル化するIT企業」×「幸せの味をデザインする製菓メーカー」という異例コラボは、両社の公式SNSアカウント同士や「中の人」がつながった縁で実現に至ったという。
「アジアに恋して」は、さわやかで心地よい、異国情緒あふれる味わいと香りが、食べた人を解放的な気分にさせてくれるアジアンデザートアイス。「黒糖烏龍ミルクティー」「クリーミー杏仁豆腐」と、期間限定「ジャスミンミルクティー」「マンゴーラッシー」の4フレーバー展開されており、選ぶ楽しみも提供している。
その中で連動イベントが決まった背景には、全く接点がないように見える「電子契約」と「アイス」を提供する両者を、サイン(選択、確定)という共通言語で結ぶ遊び心があった。来場者が「アジアに恋して」のフレーバーを選択、確定する体験が「電子印鑑GMOサイン」における署名プロセスに通じるところがあり、手を携えて新アイスを体験する、新時代のプロモーションとなった。
顧客との接点を創出するマーケティングの新たな手法にもなりそうで、話題沸騰。イベント当日は、GMOインターネットグループ取引先企業の招待客やグループ社員を中心に、当初目標の650人を大きく上回る833人が来場。渋谷のITオフィスが活気に包まれた。
SNSキャンペーンの反響も大きく、インプレッション数は12万8000超。Xのリポストも4538回を数え、コメント総数も1700件を超えた。新アイスブランドへの期待や「このフレーバーが気になる!」「異業種コラボの意外性が面白い」というポジティブな反応を呼び、盛況のうちに幕を閉じる一夜となった。【木下淳】