フィギュアスケート女子で今季の4大陸選手権を初制覇した青木祐奈(24=MFアカデミー)が18日、KOSE新横浜スケートセンターでフリーのみで行われる「リリーカップ」の選手権に出場し、国際スケート連盟(ISU)非公認ながら自己ベストとなる149・34点をマークした。5日の現役続行表明後で初の競技会に臨み、高得点を記録。地元での今季最終戦を好演で締めくくり「ちょっとビックリしています。思い入れのある試合。去年は(体調不良で)出れなかったので、今年は出たいと思っていた。このような結果になって良かったです」と笑みを浮かべた。
独創的な振り付けが話題の「ラ・ラ・ランド」を披露。代名詞のルッツ-ループの連続3回転ジャンプを皮切りに、全7本のジャンプを降りた。自己最高の5位となった全日本選手権や初優勝した4大陸選手権をほうふつとさせる動きに、会場からは拍手が起こった。「映画のストーリーを自分とも照らし合わせたプログラム。夢に向かう姿を演じる中で、自分の夢もかなったのかなと思う。手応えを感じています」と実感を込めた。
進退の明言を保留していた中、今月5日に現役続行を表明した。同年代の坂本花織や樋口新葉らが今季限りで現役を退き、自身も続行の決断には迷いもあったというが「自分のスケートが数年かけて好きになってきた。その好きなスケートを多くの方に届けたい思いで決めました」と3月末に決意を固めた。
前日17日には、ペアで2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)を制した「りくりゅう」の三浦璃来(りく)が現役引退を電撃発表。青木は同学年にあたり、小学生のころから全国有望新人発掘合宿(野辺山合宿)などで切磋琢磨(せっさたくま)してきた存在だった。「五輪で優勝して本当にうれしかった。ケガをしている姿なども知っていました。最後はあれ以上ないきれいな形で感動しました。感動をありがとうと伝えたい」と思いを込めた。
来季は25歳になるシーズン。日本女子の一線級の選手では最年長となる。「身体的にも精神的にも大変なことがありますが、大変なことがある分、安定してきた面もたくさんある。自分自身は成長を感じているので、自信に変えながら自分のペースでできたらいいかなと思います」と抱負を語った。【藤塚大輔】