【アメフト】Xリーグプレミア5・3東京ドーム開幕「ワクワク」初の春初戦で混乱も危機感の創設

アメリカンフットボールの国内最高峰「Xリーグプレミア」の開幕前会見に出席した初代11チームのヘッドコーチ(監督)と主将(撮影・木下淳)

日本社会人アメリカンフットボール協会が20日、都内で会見し、今年創設する国内最高峰「Xリーグプレミア」の開幕前会見を行った。昨季までは1部がX1スーパー、X1エリアの上位と下位12チームずつに分かれていたが、設立30周年を迎える2026年から再編。ライセンス制を新たに導入し、活動予算やプロ選手の確保など諸条件を満たした、初代の11チームが参加する。5月3日に東京ドームで幕を開ける。

同日の開幕戦は正午キックオフ。昨季の頂点を争った日本選手権ライスボウルの対戦カードを再現する、オービック・シーガルズ(昨季2位)とパナソニック・インパルス(同1位)が顔を合わせる。同日の同所では午後4時からIBM BIG BLUE(8位)と富士フイルム海老名ミネルヴァ(9位)も行われ、開幕節の全5試合は無料観戦できる(リーグの公式サイトから0円のチケット登録は必要)。

例年は本場の米国と同様に秋開幕だったが、初めて春に幕を開く。リーグ戦は夏季の中断期間(サマーブレーク)を挟んだ11月5日までのレギュラーシーズンで各チーム10試合の総当たり戦を行い、上位6チームが27年1月3日の日本選手権ライスボウル出場を懸けた決勝トーナメントに進出する。総当たり戦も東西に分かれていたが、全チームとの対戦が実現する。

プレミア化することでチーム力の均衡化を図り、興行の質を向上させて観客動員を増やし、普及育成を活発化する狙い。低迷する競技人口の裾野拡大にも力を注ぐための改革で、並河研理事長は「アメリカンフットボールを通じて、人と組織、地域の未来を変える」というビジョン、ミッション、バリューを言語化。「いよいよ時計の針が回ります」とキックオフを宣言した。初年度は44人のプロ選手も誕生した。

昨季まで2連覇のパナソニック高山直也監督は「新リーグが掲げるように、エキサイティングなプレーを準備したい。目標は日本一」。2位のオービック塚田昌克ヘッドコーチ(HC)も「プレミア初年度。もちろん初代王者を目標にやっていくが、お客さんを呼べる、ワクワクさせるフットボールをやっていこうとも決めている」と燃えた。24年まで3連覇の富士通フロンティアーズ山本洋HCも「2年連続で優勝を逃してしまっている。引退者が多く陣容も変わるが、また日本一を目指す」と誓いを立てた。

その中で、富士フイルム海老名の朝倉孝雄HCが「最年長(57歳)の立場から」と切り出した。

「日本のフットボール、どうなんだろう。2010年に競技人口が2万いて、現在は1・6万。20%も競技口が減っている。この危機的な状況を変えようというプレミア化だと思っていて、現場は正直、振り回されて苦しい。ただ、みんな日本のアメフトはヤバイと思っている。日本は、サラリーマンフットボーラーが一生懸命、頑張っている。ぜひ取材をしてもらえたらなと。日本はメディアの方が、フットボールを育ててきたので。最年長と言うことで、違った視点で、プレミア開幕の抱負を語らせていただきました。あと、全てのチームと対戦できることはうれしい。今までは、協会が決めた勝手なチームと対戦してきたので(笑い)。ワクワク、楽しみです。みんなで盛り上げていきましょう!」

改革に混乱は付き物。業界全体で挑むことになるXリーグプレミアは、ビッグエッグで開幕した後、第3節の6月13日に大阪・パナソニックスタジアム吹田でも開催される。パナソニックとSEKISUIチャレンジャーズが激突。サッカーのJ1ガンバ大阪や日本代表の試合も行われる最先端スタジアムで、並河理事長は「(隣接する普段の会場)MKタクシーフィールドエキスポから見上げていたパナスタでも試合をします」と興奮を隠せなかった。国内アメリカンフットボール新時代の、第1歩の1年になる。【木下淳】

◆Xリーグプレミアの初代11チーム

パナソニックインパルス

オービックシーガルズ

SEKISUIチャレンジャーズ

ノジマ相模原ライズ

富士通フロンティアーズ

東京ガスクリエイターズ

エレコム神戸ファイニーズ

IBM BIG BLUE

富士フイルム海老名MinervaAFC

オール三菱ライオンズ

OrientalBioシルバースター

(昨季戦績順)