ハワイ大のキッカー松澤寛政(27)が、アメリカンフットボールの最高峰NFLのラスベガス・レイダースと電撃契約した。ドラフト外の新人として加入することを25日(日本時間26日)に同大学の公式Xが発表。複数の米メディアによると、フリーエージェント(FA)で3年契約をつかんだ。
サプライズだった。米4大プロスポーツで唯一、日本勢が到達していないNFL。その26年ドラフト会議がペンシルベニア州ピッツバーグで最終日を迎え、松澤は7巡目までの全257人に名を連ねなかったが、道は開かれた。20歳になってから「独学」でアメフトを始めた超異色のプレーヤー。指名されなくても可能性はあったが、水面下では複数球団から興味を示されていたといい、ドラフト終了直後に発表された。
今後はレイダースのミニキャンプなどに参加し、勝負の夏を経て、開幕ロースター(登録枠)入りを目指す。秋のシーズンに生き残れば、日本人初のNFL選手になれる。オークランド時代に、米国最大のスポーツイベントである王座決定戦スーパーボウルで3度の制覇を誇るレイダースで、スタートラインに立った。
他の米4大プロスポーツは、NFL以外は既に日本人が到達。野球の大リーグ(MLB)は村上雅則が1964年に、バスケットボールのNBAは田臥勇太が2004年に、アイスホッケーのNHLは福藤豊が07年に初めてプレーした。
野球では大谷翔平のように両リーグのMVPを獲得する選手も現れており、アメフトだけ時計の針が動いていなかった。他競技のパイオニアは次の通り。
▼MLB 日本人初のメジャーリーガーは投手。64年にサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーした村上雅則で、同年9月に契約して1日のメッツ戦でデビュー。1回を1安打無失点だった。以来31年ぶり2人目の野茂英雄も95年にデビュー。両リーグでノーヒットノーランを達成した。
▼NBA ポイントガード(PG)の田臥勇太が04年にフェニックス・サンズと契約。同年11月3日、ホークスとシーズン初戦に第4Q途中から10分間、出場した。フリースローで初得点。3点シュートも決めるなど7得点1アシスト。
▼NHL 福藤豊が07年にロサンゼルス・キングスでプレー。ゴーリー(ゴールキーパー=GK)として同年1月13日、ブルース戦の第3ピリオドから途中出場。5本のシュートを打たれた中で4セーブを記録。
▼MLS 4大には数えられていないが、米国で人気沸騰中のサッカーも07年に日本人初の選手が誕生。DF木村光佑がコロラド・ラピッズに入団。同年1月の追加ドラフトで指名された後、正式契約28人の枠に生き残った。9月22日のレアル・ソルトレイク戦に右サイドバックでフル出場。