【フィギュア】りくりゅう木原、開始3秒で涙の理由「裏でスイッチ…」三浦は「今は早いでしょ」

引退会見を行う三浦璃来(左)と木原龍一(撮影・野上伸悟)

フィギュアスケートの世界一ペア「りくりゅう」こと三浦璃来(24)木原龍一(33)組(木下グループ)が28日、都内ホテルで現役引退会見を行った。

75媒体から約200人の報道関係者が集まり、テレビカメラ30台が放列を成した中、三浦が冒頭「この度は私たちの…」と切り出すと、開始3秒で木原が涙。「泣かないで泣かないで~」と、まさかの涙腺崩壊を笑った三浦が、改めて「結成当初から、たくさんの方々に支えられて走り抜けることができました。やり切った」と完全燃焼を宣言した。

木原は「皆さま、おはようございます…」で、いきなり声を震わせた。その理由について、常に準備万全な2人に対して問われると「確かに、事前に(会見の)練習させていただきました。璃来ちゃんはメモを持参していましたけど。で、はじめから泣くことはないかなと思っていたんですけど、裏(控室)で(木下)代表、小林さん(連盟の芳子強化副部長)やマネジャーに送り出された時、スイッチが入っちゃって…」と照れ笑いした。

驚いた三浦からも「いま泣くの早いでしょ」「口を開けなさい」と言われたといい「7年やってきた思いがありますので。また初めてスケートを始めた時からのことを思い出してしまいました」と説明した。

2月のミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)ショートプログラム(SP)で5位に沈み、木原が泣きじゃくった時と同じく、この日も“お姉さん”だった三浦も「思い出して泣いてしまう場面が多いのかなと思います。涙もろいイメージがついちゃいましたね。私が引っ張っていく立場になっちゃったね」と喜んでいた。

2人は、昨季25年の世界選手権(米ボストン)で2度目の優勝を遂げた後に引退を考えたという。その時系列やミラノ大会後に決断した理由、プロ転向についても会見では表明した。

ミラノ大会ではSP5位からフリーで6・90点差を大逆転し、日本ペア初の金メダルを獲得。日本フィギュア界では女子で06年の荒川静香、男子で14年と18年を連覇した羽生結弦に続く偉業となった。三浦は「SPの後は『もう4年やるか』とも話したけど、フリーでやり切れた」と完全燃焼したことを明かしていた。

3月の世界選手権を欠場し、今月17日にSNSで引退を表明。「やり切ったという気持ちでいっぱいで、悔いはありません。これまでの全てが誇りであり、大切な財産です」などと連名でつづった。

25日には東京・日本橋で開催された冬季五輪・パラリンピックの日本選手団による「応援感謝パレード」に参加。将来的な指導者転身を視野に、今後はプロスケーターとして活動することを一足先に明言していた。