パラトライアスロン宇田秀生が4年ぶり表彰台「僕も頑張らなければ」同じ39歳の長友佑都に刺激

PTS4で3位なり笑顔を見せる宇田秀生(撮影・鈴木正人)

<トライアスロン・パラトライアスロン:世界シリーズ横浜大会>◇16日◇横浜市山下公園周辺特設コース

東京パラリンピック銀メダルの宇田秀生(39=NTT東日本・NTT西日本)が、4年ぶりの表彰台に立った。PTS4(運動機能障害)の宇田は最後のランで踏ん張り3位でゴール。サッカーW杯日本代表に選出された長友佑都(39)にも刺激を受け、2年後のロサンゼルス大会を目指す。エリート女子は新エースの林愛望(21)が日本人1位の22位。同男子は安松青葉(28)が11位で日本人トップだった。

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快晴の横浜を、宇田は沿道の歓声に押されながら激走した。ランで3番手の選手を抜いて4年ぶりの表彰台。「最後は必死。なんとか3位に入れてよかった。疲れました」と笑顔でレースを振り返った。

子どもの頃からサッカー一筋。滋賀県の強豪、水口高時代には県選抜で野洲高の乾貴士ともプレーした。13年に仕事中の事故で右腕を失ってパラトライアスロンの道に進んだが、サッカーは今でも好き。15日のW杯日本代表のメンバー発表も前のめりで「もちろん、見ましたよ」と言った。

「三笘がけがをしたのは残念ですね」とファン目線で話しながら、最も心に残ったのは長友の選出。「同世代が世界で戦うのは、刺激になる。僕も頑張らなければと思います」と、自らを鼓舞して話した。

東京大会で日本トライアスロン界としてオリ・パラ初のメダルを獲得した宇田だが、パリ大会では直前に体調を崩したこともあって12位と惨敗した。だからこそ「ロスはしっかりと準備をして、万全の状態でスタートを迎えたい」。最近は調子を上げ、充実したトレーニングもできているという宇田は、笑顔で言った。

◆記録

▽エリート男子

(1)マシュー・ハウザー(オーストラリア)1時間38分48秒(2)ミゲル・イダルゴ(ブラジル)1時間39分8秒(3)ルーク・ウィリアン(オーストラリア)1時間39分16秒(11)安松青葉(三井住友海上)1時間41分6秒

▽エリート女子

(1)ティルダ・マンソン(スウェーデン)1時間50分13秒(2)ベス・ポッター(英国)1時間50分15秒(3)ジャンヌ・ルエール(ルクセンブルク)1時間50分36秒(22)林愛望(日本福祉大・NTT東日本・NTT西日本)1時間53分57秒

 

○…女子22位で日本人トップになった林は「ホッとしています。アジア大会の代表権を得たので」と笑顔で話した。バイクを大きなトップ集団で終えながら、ランで離されたことで「まだ世界と戦えない」。それでもゴール後には、同じ愛知出身で24位、日本人2位でアジア大会代表の座を有力にした平泉真心(22)と抱き合って喜び「アジア大会では中国勢に食らいついていきたい」と話していた。

 

○…男子11位でアジア大会代表の座を有力にした安松は「目標は8位以内だったけれど、最低限のアジア大会出場は果たせた」と喜んだ。レース後は欧州転戦のプランも明かし「世界基準を体感することが狙い」と貪欲(どんよく)。日本人2番手の16位でアジア大会代表をほぼ決めた赤髪の北條巧(30)も「ランキングポイントを獲得するためにアジア大会は大切」とロス五輪を目指して話していた。

〈主催〉横浜市、トライアスロンジャパン、横浜市スポーツ協会、日刊スポーツホールディングス〈オフィシャルパートナー〉NTT東日本