<体操NHK杯>◇16日◇女子個人総合◇東京体育館
15歳の西山実沙(なんばク)が合計164・897点で初優勝を果たした。14日の1回目から首位を譲らなかった。4月の全日本個人総合選手権との2冠を達成。今季シニアデビューしたニューヒロインは、9月の愛知・名古屋アジア大会と世界選手権(10月、オランダ)での初代表入りを決めた。岸里奈が1・385点差で4年連続の2位、前回大会覇者で26歳の杉原愛子が3位、岡村真が4位に入り、世界選手権代表に決まった。団体総合を見据えた代表のメンバー編成で残り1枠は14位の中村遥香が選ばれた。
◇ ◇ ◇
日の丸がデザインされたジャージーを着た西山は「かっこいい」と、はにかんだ。パリ五輪代表の2位岸、昨年優勝の杉原らを退けて頂点に立ち「とてもうれしい気持ちでいっぱい。感謝の気持ちでいっぱい」と喜んだ。
1種目目の跳馬で全体2番手の14点台の好得点を出して幸先良くスタート。トップとして臨んだ最終種目の床運動では、プレッシャーがありながらも「最後は楽しもうと思って演技した」。大崩れせず、やり切った。ただ「チャンピオンらしい演技で締められなかったので少し悔しい気持ち」と満足しない向上心を見せた。
NHK杯は、特別な思い入れのある大会だった。「自分が小さい時にテレビで見ていた世界で、ここで優勝したいって思って、ずっとやってきた」。当時好きだった選手は、現在所属クラブでコーチを務める19年世界選手権代表の梶田凪。「大好きで、ずっとこの選手みたいになりたいと思ってやってきた」と振り返る。あこがれて見ていたテレビの画面に映る側になった。初の世界切符をつかんだ15歳の女子高生は、つかの間のご褒美について「焼き肉に行きたい」と笑っていた。【保坂果那】
◆西山実沙(にしやま・みさ)2010年(平22)9月7日、和歌山県生まれ。大阪・豊中少路小から相愛中をへて相愛高。全国中学校体育大会は3年時に団体3連覇を達成し、個人総合優勝。25年世界ジュニア選手権に出場し床運動金メダル、跳馬と団体銀メダル、個人総合銅メダルを獲得した。