<バレーボール大同生命SVリーグ:サントリー0-3大阪B>◇男子プレーオフ決勝第3戦◇17日◇横浜アリーナ
レギュラーシーズン(RS)1位のサントリーが、SVリーグ2連覇を逃した。
同2位の大阪Bに0-3のストレート負け。初戦勝利からの2連敗で、通算12度目の日本一は果たせなかった。
日本代表の主力アウトサイドヒッターでサントリー主将の高橋藍(24)は、今季限りでの退団を発表しており、来シーズンはポーランドリーグへの移籍が濃厚。2季過ごしたチームでの一区切りで、有終の美を飾ることはできなかった。
攻守の要の高橋藍は、アタック決定率35・0%で7得点にとどまった。試合終了後には「チームを勝たせたかった」と大粒の涙を流した。それでも「すごく悔しい思いはあるけど、敗者だからこそ学べるポイントではあると思う。しっかりと受け止めて次につなげていきたい」と前を向いた。
2シーズンを過ごしたサントリーでの戦いは一区切りとなる。「すごくいい感じでバレーボールをやらせていただいた。決勝では勝ちも負けもどちらも経験したことは、次につながる一つ。重要な場面で1点を取れるような頼れる選手になりたいし、この先も常に高いレベルを見ながら高い意識を持ってやっていきたい」と力を込めた。
23-24年シーズンは世界最高峰リーグのイタリア・セリエAで日本人2人目の決勝を経験。史上最高水準の年俸1億円超の契約でサントリーに入団した昨季は、プレーオフMVPの活躍でリーグ初代王者に導いた。「リーグの顔」として期待通りの活躍を続けたが、進化を求め続けてきた。
「昨季は思い通りに行く結果ではなかったというか、もっと自分自身が得点を取らないといけない、チームを引っ張らないといけないという気持ちが出てきた」
磨きをかけたのが「高さ」だった。昨季オフから本格的な肉体改造に着手。自炊に取り組み、米やたんぱく質の摂取量まで細かく管理。体重は4キロ減で79キロになり、13%近かった体脂肪率は10%台を維持してきた。「スパイクのキレが上がるし、ジャンプでも浮遊感がある。常に高い位置でスパイクを打てるので、キルブロックされる回数もすごく減った」。確かな手応えは、数字にも表れた。アタック決定率はリーグ2位でチームトップの53・4%。昨季の4位から、さらに精度を高めた。
もう一つ取り組んできたのが、サーブの強化だった。昨季は「正直、リスクを負わなくてもブレークにつながっていけるチーム」とショートサーブが主体だったが、「それでは自分の成長にならない」と攻めの姿勢に転じた。「日本代表で戦っていく中で、サーブの強化は間違いなく必要だった」。失敗を恐れず強打する意識を徹底。サーブ効果率はリーグ3位まで上昇し、昨季11位から大きな飛躍を遂げた。その相乗効果は、守備にも波及。サーブレシーブ成功率は13位から4位へ上昇した。
チーム最年少で主将を任されながらも、「僕は特に何もしていない。経験値のある選手がそろっているので」と、あくまでプレーで示すスタイルを貫いてきた。来季はポーランドリーグへ移籍する見込み。どんなステージに立っても高みを見据え続ける。