<第5回全農 全日本中学生カーリング選手権大会>◇26日◇新潟・MGC三菱ガス化学アイスアリーナ◇順位決定戦
帯広ジュニア(北海道)が、初出場で初優勝を飾った。予選リーグB組を3戦全勝の首位で突破し、同A組1位の青森CA(青森)と決勝で対戦。スキップ上北琥臥(こうが=翔陽中3年)を中心に試合序盤から正確なショットでリードを奪い、5-1で快勝した。3位はチーム愛知Jr.だった。今大会には全国各地の代表8チーム、34人が参加した。
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帯広ジュニアが、高い技術と冷静な判断力でタイトルを勝ち取った。戦略を組み立てた上北は「全勝優勝できてうれしい。全日本の舞台でも崩れることなく、チーム全体でしっかりコミュニケーションを取りながらプレーできた」と笑顔。24年の帯広CA以来、北海道勢として2年ぶり2度目の王座に上り詰めた。
リード土谷心雪(緑園中3年)がストーンの動きを読みながらショットを放ち、「投げるたびにアイスの状況を伝えた」とメンバー全員で即座に共有。普段練習しているホームリンクよりもストーンの変化が大きいため、サード加藤煌明(翔陽中3年)は「あまり使われていないクリーンなラインを意識した」とスイープするブラシに力を込めた。2点リードで迎えた第3エンド(E)は、相手に試合終盤で有利な後攻を与えないよう、あえて“勝ちを譲る”クレバーぶり。第4、5Eで得点を重ねて突き放し、最後は青森CAが試合途中で負けを認めるコンシードで勝利した。
今年2月に結成したチームは、北海道予選中にメンバー同士の意思疎通がうまく行かずに対立。一時は解散の危機にも直面したが、互いをよく知ることからもう一度始め、「全日本の舞台で勝つ」という思いを1つに臨んだ集大成だった。「中学最後の大会で優勝できたので、高校、大学でもしっかり結果を出したい」と上北。若きカーラーたちが自信を胸に、新たな挑戦の1歩を踏み出す。
○…青森CAが、惜しくも連覇を逃した。予選リーグ3試合で16点を挙げ、2勝1敗で2年連続の決勝進出を果たしたが、相手に主導権を握られたまま敗戦。6月の日本選手権に出場するなど、中学年代からトップレベルの舞台を経験しているスキップ今本昂汰(浦町中3年)は「帯広は1投1投が正確で実力差を感じた。悔しいけれど、チーム全員で楽しくカーリングをやり切った」と顔を上げた。
▽98年長野五輪女子代表・日本カーリング協会理事の大澤明美さん ストーンが滑り、曲がる良い状態の氷とともに、選手たちに最高の環境を提供できました。カーリングでは投げる技術に加えて氷を読む力、対応力を身に付けることが大切。選手たちと一緒に運営側、指導する側も成長を重ねていきたいと思います。
▽貝森輝幸・日本カーリング協会会長 今年も全農様に特別協賛をいただき、心より感謝申し上げます。皆さまに支えられ、新潟でこの大会が定着したと感じております。今年は五輪イヤーで、選手たちは一層、夢を持って技術を磨いていることと思います。協会としてもジュニア育成に力を入れ、選手たちの成長を後押ししていきたいと考えています。
○…特別協賛の全農が副賞を贈呈した。優勝チームには新潟県産米「新之助」150キロ、準優勝チームに同100キロ、3位に同50キロが贈られた。また、上位3チームには同県産の「にいがた和牛もも焼肉用」2キロも贈られ、副賞を受け取った選手たちは笑顔を見せていた。
【注目選手】御代田(みよた)中の武田琉花(2年)は、日本カーリング界の黄金世代に師事する期待のカーラーだ。チームを率いる大谷衿果コーチをはじめ、母校OGでロコ・ソラーレ藤澤五月とジュニア時代からしのぎを削ってきた土屋海氏らの指導を受けている。武田は「ショットや蹴り出す足の使い方を繰り返し練習してきた」という。指導者であり、現役カーラーとしてトップレベルの大会に出場し続ける“身近で高い目標”が、中学年代の選手たちの技術やメンタル向上に大きな影響をもたらしている。今大会4位に終わった武田は「悔しい。来年もこの大会に出て優勝したい」と結果で恩師たちに感謝を伝えるつもりだ。
【もぐもぐブース】特別協賛の全国農業協同組合連合会が今大会ももぐもぐブースを設け、選手らを栄養面でサポートした。会場のアイスアリーナ内に特設ブースを設置し、選手らが競技の合間に利用できるようにもてなした。全農の商品ブランドである『ニッポンエール』の「国産紅はるかの干し芋」や「ミルグミ」をはじめ、「越後姫いちごジュレ」「佐渡牛乳」「サラダホープ」といった開催地新潟の食材を使用した商品も提供した。北海道産夕張メロングミ、青森県産王林ドライフルーツなど出場チームの所属都道県の商品も提供。選手に人気の商品である「とろとろ半熟ゆでたまご」を食べた選手は「初日の栄養講習でたまごにはたんぱく質があると聞いたので、試合の合間に食べました。味もとてもおいしいです」と喜んだ。
全農は「アスリートの活躍をニッポンの食で支える」「食と農を未来へつなぐ。」を合言葉に選手を後押ししている。
〈主催〉日本カーリング協会〈特別協賛〉全国農業協同組合連合会〈協賛〉新潟読売IS〈主管〉日本カーリング協会指導普及委員会、新潟県カーリング協会〈後援〉新潟市、新潟市教育委員会、新潟観光コンベンション協会、新潟県スポーツ協会、新潟市スポーツ協会、日刊スポーツホールディングス、読売新聞新潟支局、新潟日報社、NHK新潟放送局、BSN新潟放送、NST新潟総合テレビ、TeNY新潟放送網、UX新潟テレビ21、NCVニューメディア〈協力〉MGC三菱ガス化学アイスアリーナ