【フラッグフット】日本代表の川崎航「出場権つかむ」中高時代フェンシングとの二刀流で全国出場

ダッシュを繰り返すフラッグフットボール男子日本代表・川崎航(撮影・たえ見朱実)

2028年ロサンゼルス・オリンピック(五輪)で初採用となるフラッグフットボール男女の日本代表が26日、東京・調布市内で練習を公開した。

8月13日から4日間、五輪予選を兼ねて行われる世界選手権(ドイツ)に向け、それぞれ調整。五輪開催国の米国をのぞいた男女上位2チームまでに与えられる五輪切符獲得を誓った。

競技歴13年目の川崎航(慶大1年)は、日本男子若手のホープ。現在は慶大アメリカンフットボール部に所属しながら、フラッグフットの五輪強化選手として活動をしている。

競技との出合いは小学1年。慶大アメリカンフットボール部の育成下部組織にあたるフラッグフットボールクラブ「ジュニアユニコーンズ」に知り合いが入っていたことで、勧誘されたという。

練習は1~6年生まで混合で行うことが多かったが、「シンプルにボールを捕って走るのが楽しかった」。無我夢中で楕円(だえん)球を追いかけるほどのめり込んだという。

慶応湘南藤沢中時代は全国優勝を経験。さらには「単純に珍しかったし、部活としてかっこよかった。個人種目に興味があった」とフェンシング部にも所属。サーブルの選手として活躍し、同高2年時には全国高校総体(インターハイ)団体戦にも出場した。

「フェンシングって縦長で1対1でやるので、そこで自分の力だけで勝つっていう勝負への集中力ところは出せている」。

相手QBを狙って突進する守備の役割「ブリッツアー」で力を発揮できるベースにもなっている。

しかし、フラッグフットには高校カテゴリーのチームがなく、進学先の慶応藤沢高にもアメリカンフットボール部がなかった。

そのため、社会人チームに混ぜてもらい腕を磨いた。2年時はU17(17歳以下)日本代表にも選ばれ、一足早くロサンゼルス五輪の開催地で経験を積んだ。高3時からはフェンシングに別れを告げ、本格的にフラッグフットに専念。28年のロス五輪を夢見て力を蓄えてきた。

夢への切符を懸けた世界選手権が目前に迫る中、川崎は「いよいよ本当にオリンピックの枠を懸けた戦いがこの大会。まずはしっかり出場権をつかむ。個人では1対1での相手QBとの駆け引きと、個人技で相手のフラッグを取りたい」。

クールな表情の裏には勝利への熱い執念を前面にフィールドを駆ける。