【卓球】当落線上の選手が困惑「振り回されている」10月アジア選手権の世界R対象期限が不透明

男子シングルス1回戦で宇田幸矢に勝利し、座り込む篠塚大登(撮影・江口和貴)

<卓球:WTTチャンピオンズ横浜>◇4日◇第1日◇横浜BUNTAI◇男子シングルス1回戦

アジア選手権(10月19~25日、ウズベキスタン)まで2カ月半となった中、選考対象となる世界ランキングの期限が不透明となっており、選手から苦言が出ている。

日本勢対決となった1回戦は、世界ランキング24位の篠塚大登(22=東都観光バス)が3-2で同23位の宇田幸矢(24=協和キリン)に勝利。7月下旬のWTTスターコンテンダーサン・ジョゼ・ドス・カンポスの直接対決では3回戦で0-3で敗れたが、リベンジを果たした。これで世界ランクで宇田を上回る見込みとなったが、今大会の結果がアジア選手権の選考対象となるかは不明。「ここまで決まっていないのは初めて。いつもはどこまでか分かっているので。難しい状況」と複雑な胸中を明かした。

アジア選手権の男子日本代表は最大5枠。出場権を得れば、27年世界選手権の切符獲得の可能性が高まる。1月の全日本選手権を制した松島輝空、5月の国内選考会優勝の田中佑汰は代表に内定しており、残り3枠は「最終エントリー日14日前が含まれる週の世界ランキング日本人上位3選手」の選考基準に沿って争っている。現状で5位の張本智和、14位の戸上隼輔の代表入りは確実。ラスト1枠を巡って23位の宇田、24位の篠塚が競り合っている。

ただ、大会を主催するアジア卓球連合(ATTU)が要項を発表しておらず、どの大会までが選考対象となるのかは未確定。日本協会は早期の発表を要望しているものの、発表されない状況が続いている。アジア選手権に出場できなくても、来年の世界選手権の切符をつかむ道はあるが、当落線上の選手たちは困惑している。

この日の直接対決で敗れた宇田は「権利をつかめなかったら、どんな状況でも自分の実力不足」と強調した上で「やっぱり期間があっての選考であってほしい。振り回されている面があると、みんな思っている」と吐露。勝利した篠塚も「期限はもしかしたらブラジル(の大会)かもしれないですし、今大会かもしれない。お互い意識していた面はあったと思う。それを考えることで緊張も生まれていたと思う」と異例事態下の苦悩を明かした。

◆卓球代表の28年ロサンゼルス五輪への道 実施種目と出場枠は男女シングルスが各2枠、男女ダブルスが各1ペア、混合ダブルスが最大2ペア、新種目の混合団体が男女各3人。これら6種目を通じて、男女各最大3人を代表に選出する。男女シングルス各2枠は、28年1月3日発表予定の世界ランキングの日本人上位2人を選出。混合団体は男女シングルス代表4人がそのまま代表となり、残り男女各1枠については同年の全日本選手権後から1週間以内に日本協会強化本部が「シングルスおよびダブルスどちらにおいても高い国際競争力を有すると判断される選手」を選出する。