【ラグビー】明大4年のSO伊藤龍之介 テストマッチ4戦目で初トライもオーストラリアに惜敗

日本対オーストラリア 前半、トライを決める伊藤龍之介(撮影・水谷安孝)

<ラグビーテストマッチ・リポビタンDチャレンジカップ2026:日本32-35オーストラリア>◇8日◇大阪・花園ラグビー場

ラグビー日本代表(世界ランク10位)が、オーストラリア(同8位)に32-35で惜敗した。前半12分、明大4年のSO伊藤龍之介(21)が先制トライ。今季の初キャップ獲得からテストマッチに4戦連続で先発する、現役大学生の司令塔が攻撃をけん引し合格点も得たが、わずか3点差で敗れた。対戦成績は8戦全敗。15日に敵地で再戦する。

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大学4年生が“初勝利”へ号砲を鳴らした。0-0の前半12分、中央でボールを持つ。右へパスすると見せかけて、左へステップ。中央を鋭く切り裂くと、DF2人に挟まれ倒れ込みながら、力強く右手でボールを置いた。テストマッチ4戦目で初トライ。過去7戦全敗の相手からの先制点となった。30度超の花園に集った2万超の観衆に、強敵からの初星を期待させた。

今夏、新たな背番号10が躍進を遂げている。7月4日のイタリア戦で初キャップを獲得したばかり。主軸のSO李(神戸)が負傷で戦列を離れる中、ここまで4戦連続で先発。桜のジャージーを身にまとい、攻撃のタクトを振るう。3歳で競技を始め、国学院栃木高時代は全国高校大会に3年連続出場。2年時は準優勝し、明大では昨年度の全国大学選手権で優勝。年代別代表でも世界と渡り合ってきた。

172センチ、77キロ。決して大柄ではない。鋭い判断力と、正確なキックが武器。この日も後半5分に、相手のタックルを受けながら右にパスをさばき、WTB植田(神戸)のトライを演出。終盤には、キックで右サイドに大きく展開して、チャンスにつなげる場面もあった。66歳のエディー・HCからは「若いにもかかわらず、並外れたパフォーマンスを見せている。実力を証明してくれている」と太鼓判を押される有望株だ。

27年10月のW杯オーストラリア大会まで、約1年。若手の成長が著しい。22歳のプロップ大塚(関西学院大)とFB上ノ坊(神戸)が今夏初キャップを獲得。矢崎(早大)もこの日、復帰を遂げた。過去最高のベスト8(19年)を超えるためには若き力の台頭が欠かせない。その中心に、背番号10がいる。【飯岡大暉】

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