【バレー】男子日本、ロス五輪2年前に出場権獲得へ 9月4日開幕アジア選手権

別メニューで調整するバレーボール男子日本代表石川祐希(撮影・足立雅史)

世界ランキング6位のバレーボール男子日本代表が18日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で、9月4日に開幕するアジア選手権(福岡・北九州市立総合体育館)に向けた練習を公開した。

優勝国には28年ロサンゼルス五輪の出場権が与えられる。開催国枠以外で五輪の開催前年を待たずに切符を得れば、72年ミュンヘン五輪優勝で76年モントリオール五輪の出場権を獲得して以来となる。ロラン・ティリ監督(62)の下、今季最大の目標に挑む。

21年東京五輪で母国フランスを初の金に導いた名将が、号令をかけた。「ネーションズリーグ(VNL)は忘れろ」。2日まで行われたVNLでは1次リーグを男子史上初となる12戦全勝で首位通過も、準決勝、3位決定戦と連敗し2大会連続でメダルを逃した。手応えも悔しさも残したが、今必要なのは前進のみ。ティリ監督は「トップスポーツの世界では、過去にどれだけ成し遂げたとしても、それはただの過去」と発破をかけた。

レギュレーション変更に伴い、26年の各大陸選手権がロス五輪の最初の出場権獲得機会となった。日本は72年ミュンヘン大会の優勝で76年モントリオール大会の出場権を獲得。その後は開催国枠だった21年東京五輪を除き、いずれも開催前年以降に切符が決まっている。今大会で優勝を逃せば、次の機会は27年ワールドカップ(旧世界選手権)。現行方式で最も早く切符を取る価値は大きい。「間違いなくアドバンテージ。ゆっくりと五輪に向けて準備ができる」と指揮官。石川祐希主将も「チャンスがあるからには、取り切りたい」とうなずいた。

VNL決勝大会中に首を痛めた石川はこの日、ボール練習には加わらず別メニューで調整した。それでも「大きな問題ではない」と強調。「プレッシャーはないが、負けたら終わりという状況。かかっているものが違う」と覚悟を示した。指揮官も「全てのポイント、全てのセットを取りにいく気持ちで」と選手に要求。目の前の一戦に全てを注ぎ、全員で半世紀ぶりの早期切符をつかみにいく。【勝部晃多】