【全米オープン】今季限りで引退の錦織圭、男子シングルス予選1回戦突破「あとはやり切るだけ」

<テニス:全米オープン予選>◇25日◇ニューヨーク

テニスの4大大会最終戦、全米オープン(30日開幕)のシングルス予選1回戦は25日、ニューヨークで行われ、今季限りで現役引退する錦織圭(36=ユニクロ)が世界ランキング125位のゼバスティアン・オフナー(オーストリア)に6-1、2-6、6-2で勝ち、2回戦に進んだ。元世界4位の錦織は14年に準優勝した全米で、現役最後の4大大会本戦出場を目指す。主催者推薦による予選出場で、26日(日本時間27日)の2回戦は世界670位で16歳のマイケル・アントニウス(米国)と対戦。3回戦を突破すれば本戦に進む。

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予選にもかかわらず、約3000人の会場がほぼ埋まった。男子シングルスの錦織は「この緊張感の中で人生懸けて戦ってきた。名残惜しくなる」と言う。最後の大舞台につながる一戦をフルセットの末に制し「やっぱり試合に勝つのが一番うれしい」と、満面の笑みで大声援に応えた。

一昨年に敗れた強打が武器のオフナーに巧みに対処した。コートの両サイド、奥深くに打ち分け、第1セットを圧倒。第2セットはギアを上げた相手に「ちょっと、おじけづいた」とミスが重なって落としたが、観客からの錦織コールに後押しされた最終セットは「攻撃的に打ち続けた」。強烈なサーブを鋭い反応で的確に返すなどし、2度ブレークに成功した。

7月末に、4月の引退表明後初の試合出場を果たし、これが4大会目。14年に激闘に激闘を重ねて、準優勝した全米オープンが、4大会最後の出場になった。体に痛みを抱えながら調子を上げて「1年間けがをしない保証を神様と契約できるなら多分やる」と現役に未練ものぞかせた。「1勝することが目標だったので達成」と報道陣を笑わせ「あとはやり切るだけ」と表情を引き締めた。

◆錦織の14年全米オープン 第10シードとして1回戦から出場し、3回戦まで1セットも失わず。4回戦でラオニッチ(カナダ)を3-2で破り、自身全米初のベスト8進出。準々決勝では、ワウリンカ(スイス)に2戦連続となる3-2のフルセットで勝利して、グランドスラム(4大大会)初のベスト4入り。準決勝では第1シードのジョコビッチ(セルビア)を3-1で下し、アジア男子初の4大大会決勝進出を果たした。決勝ではチリッチ(クロアチア)に0-3のストレート負けを喫したが、堂々の準優勝だった。