【バレー】石川祐希「取れれば余裕を持って準備できる」ロス本番見据え早期五輪切符狙う

日本対韓国 韓国に勝利し、ファンに手を振りながら引き揚げる石川祐希(撮影・前田充)

<買取大吉 アジア男子バレーボール選手権大会福岡2026:日本3-0韓国>◇12日◇準決勝◇福岡・北九州市立総合体育館

世界ランキング6位の日本が、28年ロサンゼルス五輪出場権に王手を懸けた。

同24位の韓国を3-0で下し、3大会連続で決勝進出。主将の石川祐希(30)が両軍最多タイの15得点でチームを牽引(けんいん)した。今季公式戦最少の計38失点で圧倒し、開幕から無傷の5連勝。13日の決勝では、3大会連続で同17位のイランと頂点を争う。2大会連続11度目の優勝と早期の五輪切符をつかみ取る。

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今季最大の一戦へ、主将の石川が調子を上げてきた。第1セット終盤、サイドライン際にサービスエースを決めると、自らの胸をたたいてチームを鼓舞した。第3セットは序盤に1-5と先行されながらも、強気の姿勢を崩さない。硬軟織り交ぜたスパイクで逆転の流れをつくり、初戦以来となるチーム最多タイの15得点。「しっかりとパフォーマンスも上げてきている。明日はさらに高いパフォーマンスを」とうなずいた。

照準は、初めから定まっていた。「この大会のためにここまでやってきた。特に決勝が一番大事なので、そこで出せるように準備してきた」。交代で入った選手も得点を重ね、全員で決勝への道を切り開いた。「間違いなく上向いている」。自身もチームも、勝負の時へギアを入れ直した。

狙った舞台で力を出す。そのための準備期間を、ロスへ向けても確保したい。日本が開催国枠を除き、五輪開催前年を待たずに切符を得れば、72年ミュンヘン五輪優勝で76年モントリオール五輪出場権を獲得して以来、半世紀ぶり。優勝を逃せば、次の機会は27年W杯(旧世界選手権)となる。「取れれば余裕を持って準備できる」と石川。アジアの頂点は、ロスの表彰台へ向けた一歩になる。

最後に立ちはだかるのはイランだ。23年は敵地で3-0で勝利も、21年は地元・千葉の決勝で0-3と敗れた難敵。日本は今大会ここまで5戦で失セットはわずか「1」だが、勝ち方にこだわるつもりはない。「1セット、2セット取られようが、とにかく最後勝ち切ることだけ」。五輪で勝つための2年を、つかみに行く。【勝部晃多】