<ラグビー・アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ(PNC)2026:日本63-14米国>◇12日◇準決勝◇大阪・花園ラグビー場
7年ぶりの優勝を目指す日本(世界ランク12位)が、3年連続の決勝進出を決めた。準決勝で米国(同14位)を63-14で撃破。来年のW杯オーストラリア大会1次リーグで同じE組に入った相手に、今季最多得点で完勝。5日に57-12で勝利したカナダ戦と同じ9トライながら、課題を改善。19年大会以来の頂点に前進した。19日に東京・秩父宮で、3連覇中のフィジー(同9位)との決勝に臨む。
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前半5、後半4。前週のカナダ戦と同じ9トライにも成長を実感した。主将のSH斎藤は「最初の20分は完璧。スタートは出来過ぎくらいの感覚だった」。
前半17分で4トライと圧倒した。2分にCTB広瀬が、15メートルを突進して先制。5分にキックで前進し、ロックのストーバーグがトライ。9分には、細かい4本のパスからライリー、16分にラインアウトからのモールで原田がボールを押さえた。多彩な攻撃で主導権を握った。
しかしその後は自陣で試合を進められ、連続で2トライを許した。嫌なムードが漂いかけたが、FW陣がスクラムで反則を奪い、ペースを握り返す。ホーンが鳴った後の41分に関学大4年のプロップ大塚がトライ。混戦からねじ込み、21点差に広げてロッカーに戻った。斎藤は「モメンタム(流れ)を失った時に、取り返すことができずに試合を終えることが多かった。難しい時間帯があったが、前半ラスト5分でスコアして、ハーフタイムを迎えられたのは成長」と口にした。
“前哨戦”を制した価値は大きい。米国は来年10月開幕のW杯でE組の最終戦で対戦する。1次リーグを確実に突破できる2位に入るため、1年後に絶対勝たなければならない相手だ。「勝って決勝に進めたのは収穫」とうなずいた。
19年大会以来の頂点に、あと1勝。フィジーには3連敗中、2年連続で決勝で敗れている。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチは「体格的に優勢で大きい選手がいる。10キロくらい重い。来週は高いレベルでプレーしないと」と気を引き締めた。W杯に向けて、さらに前進する。【飯岡大暉】
○…SH藤原が10カ月ぶりに代表戦のピッチに立った。後半16分からSH斎藤に代わって途中出場。テンポの良いパスさばきで、攻撃を活性化させた。今年4月に右足首を負傷して長期離脱していたが、今シリーズで代表復帰。昨年11月のアイルランド戦以来の出場を果たした。今季は斎藤が7戦連続で先発している中、競争が激しくなりそうだ。
◇得点者【日】T=広瀬、ストーバーグ、ライリー2、原田、大塚、コーネルセン、ハアンガナ、グリーン G=グリーン9 【米】T=クライン、ロペティ G=ヒルセンベック2