【アジア大会】サッカーなどチケット低調、目立つ空席 大村知事「苦戦している」

愛知・名古屋アジア大会のチケット販売は大規模会場で行われるサッカーなどが伸び悩んでおり、全体としては低調だ。組織委員会会長を務める大村秀章・愛知県知事は「会場が大きい競技は、なかなか苦戦している。日本にまだなじみがない競技も出足が伸びていない」と渋い顔を浮かべる。急きょ対面での販売も始めるなど、巻き返しへ躍起となっている。

19日の開幕に先立ち、14日に大阪や静岡、岐阜で始まった女子サッカー。複数の試合で観客が数百人にとどまり、スタンドはがらんとしていた。

今大会は入場無料のパデルとテックボールをのぞく41競技でチケットを販売し、総数で230万枚を用意。組織委が公表した7日時点のデータによると、31競技は6割以上が売れており、当初の販売分が完売した開会式は追加で販売を始めるなど好調だ。一方、サッカーや野球、ホッケーやクリケットなど10競技は6割に届いておらず、明暗が分かれている。

てこ入れに向け、組織委は8会場で当日券販売の実施を決定。9日には名古屋市内にチケットセンターをオープンさせ、直接購入ができるようにした。陸上やバレーボールのチケットを手に入れた50代の主婦は「周りはあまり盛り上がっていないし、チケットをどうやって買うのか知らない人も多い」と話した。

前回2023年の杭州大会は地元・中国以外の試合でも客入りが良く、同大会の組織委が「爆発的」と評する売れ行きだった。32年ぶりの日本開催で、今後も空席が目立つようでは寂しい。大村会長は「試合の直前までPRして、チケット販売を頑張ってやっていく」と危機感を込めた。