日本社会人アメリカンフットボール協会(NFA)は15日、オンラインで理事会を開き、任期途中の理事長交代を決めた。代表を兼ねるチームでプロ選手数の保有上限を破る競技運営規程の違反があったとして、無期限の資格停止処分を11日に受けていた並河研理事長(64)から辞任の申し出があり、承認。後任を審議し、元京都大監督の西村大介氏(49)を新理事長に選任した。
NFAを巡っては、今季再編したXリーグプレミアで、富士フイルム海老名-オービック戦が13日の当日中止になる騒動が起きていた。
5月に開幕した新リーグは、戦力均衡化を掲げて各チームのプロ選手数を上限4人で統一。しかし、規定にオービックが違反し、実態は5人目のプロ選手がいたとして、当該選手が厳重注意、並河研代表と古谷拓也GM(強化責任者)が無期限の資格停止処分を受けていた。かねて利益相反の指摘もあった。
その後は、島居浩司副理事長が理事長代行として職務を執行し、懲罰委員会の会長としても問題対応に当たってきたが、この日の定例理事会で西村氏への交代が決まった。
並河氏は昨年5月に就任したばかりで、Xリーグのプレミア化を推し進めて実現したが、初年度に去る異例の事態となった。西村氏の任期は27年4月まで。並河氏の残任期間で、改選の総会が予定されている。
プレミア元年に発覚した問題は波紋を広げ、富士フイルム海老名が前週末の試合をボイコット。オービックがプロ契約している選手「実質5人」の明示と欠場を求めたが、十分な回答を得られなかったとして反発した。公平な条件下で対戦することが「困難との結論に至った」と公式サイトで説明し、試合当日に中止を発表していた。
同様の要請は、富士フイルム海老名を含むXプレミアの7チームが共同でNFA、懲罰委員会、オービックに申し入れ書を提出。違反に関わっているオービック選手の特定、今季の過去5試合に関する出場資格の確認や試合結果の検証などを求めている。
試合は、公式戦参加を義務付けた競技運営規程に背いたとして、海老名の0-1敗戦が決定。オービックの勝ち点3獲得(6戦全勝を継続)が既に発表されていた。この日は、この試合中止とオービックの違反についても審議された。
新たな理事長になる西村氏は1977年(昭52)生まれ。京大教育学部卒で、在学中はアメフト部ギャングスターズで甲子園ボウル連覇を経験。社会人と日本一を争うライスボウルも制覇し、最終学年は主将も務めた。
00年に東京海上火災保険に入社。06年から母校京大のコーチを務めて11年に監督へ昇格した。6シーズン率いて17年に退任し、翌18年にバスケットボール界へ転じた。滋賀レイクスターズの代表取締役社長/GMや長崎ヴェルカの事業責任者、茨城ロボッツの代表取締役社長/GMを歴任し、昨年からストークスの取締役副社長を務めていた。