愛知・名古屋アジア大会の競泳は20日、東京アクアティクスセンターでスタートする。五輪4大会連続出場で3個のメダルを持つ入江陵介さん(36)が、期待する選手や大会の意義について語った。
期待する選手には、24年パリ五輪男子400メートル個人メドレー銀メダリストの松下知之(21=東洋大)の名前を挙げた。200メートルと400メートルの個人メドレーと200メートルバタフライの3種目にエントリーしている。「今回何個金メダルを取ってくれるかなという選手。複数の金メダルに期待したい」とエールを送る。
松下は8月に米国で行われたパンパシフィック選手権で個人メドレー2冠を達成。今月3日の日本学生選手権では400メートル個人メドレーで日本新記録の4分5秒83をマークした。萩野公介さんが16年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得したタイムを0秒22上回り、10年ぶりの記録更新を果たした。入江さんは「アジア大会でもさらなる日本新記録の更新に期待」と願った。
自身の専門種目の背泳ぎでも楽しみな選手が現れた。初出場で17歳の小島夢貴(愛知・豊川高)だ。個人メドレー2種目にエントリー。背泳ぎでは、キックで足がクロスする独特な泳法で、パンパシフィック選手権で200メートルを制した。父の小島貴光さんは入江さんとともに06年ドーハアジア大会に出場し、400メートルと800メートルリレーのメンバーとして金メダル2個を獲得した。「僕はお父さんと一緒に日本代表に入っていて、その息子さんが今、日本代表として活躍。きっとご家族も観戦に来られるでしょうね」とほほ笑んだ。親子が20年後、同じ舞台に立つ物語に注目する。
アジア大会に5度出場したからこそ、「すごい楽しい雰囲気で、いろいろな種目の選手と仲良くなれたり、知るきっかけになる大会」と大会の意義や魅力を理解する。ただ5度経験も、海外開催のみで、毎度アウェーの中での戦いだった。「僕は自国開催で出たことがない。選手たちには存分に楽しんで欲しい。最高の思い出になると思う」と、ホームで戦える選手たちがうらやましそうだった。