<ラグビー・アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ(PNC)2026:日本20-15フィジー>◇19日◇決勝◇東京・秩父宮ラグビー場
日本(世界ランク12位)がフィジー(同9位)を20-15で下し、7年ぶりの優勝を果たした。15-15の後半32分、途中出場のCTBサミソニ・トゥア(31=浦安)が勝ち越しのトライを決めて勝利した。23年W杯ベスト8の強豪相手とは、3年連続で決勝で激突。2大会連続で敗れていた相手に雪辱し、W杯オーストラリア大会(27年10月1日開幕)に向けて勢いが増すタイトルを手にした。
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日本が19年大会以来の頂点に立った。フィジーの3連覇を阻止した。雨や湿気で滑りやすいボールの操作に苦戦。それでも勝利につながったのは、粘り強い守備とFW陣の集中力だった。許したトライは前半の2本のみ。エディー・ジョーンズヘッドコーチ(66)は「評価できるのはディフェンスの強度。大きなステップアップだ」とうなずいた。
決勝トライを決めたのは、先発CTB広瀬の負傷交代によって前半32分からピッチに立ち、代表8キャップ目の31歳トゥアだった。ラインアウトからモールを組み、最後は突破してトライを取り切った。試合終盤でひっくり返し、逃げ切った。主将のSH斎藤は「最後(リードしたまま)試合を締められたという点では、チームの成長を感じた」。勝負強さが光った。
前半は相手の反則による1人退場で数的優位な時間帯もあったが、1トライにとどまった。日本にもミスが目立ち、攻めきれない場面があった。2点ビハインドで折り返したが、後半反撃。敵陣ゴール手前での攻撃を我慢強く続けた。最終的に支配率は相手の36%に対し、64%。パスは150本で、72本だった相手の2倍以上で展開した。
今回の対戦では、日本がサイズで上回る。FW8人の平均サイズは、身長188・6センチ、体重112・1キロ。フィジーの187・8センチ、110・4キロを上回っており、スクラムでも力負けしなかった。
W杯まで残り1年。次戦は10月24日に同じ秩父宮で再びフィジーと対戦する。「この若いチームにとってタイトルを取ったというのは大きな自信になる」と斎藤。ハイボールの処理や、アタックの継続性を課題に挙げるが、このまま歩みを止めず、突き進む。【保坂果那】