【卓球】張本智和「験担ぎじゃないですけど…」最終第5試合でベンチへ戻らなかった理由とは?

男子団体決勝 日本対中国 中国の選手に勝利し雄叫びをあげる張本智和(撮影・滝沢徹郎)

<愛知・名古屋アジア大会:卓球:日本3-2中国>◇24日◇男子団体決勝◇豊田市総合体育館

日本の男子団体が1966年以来、60年ぶり3度目の金メダルを獲得した。

44年ぶりの決勝で8連覇中の中国を撃破。3-2で逆転勝利を収め、32年ぶりの自国舞台で半世紀以上ぶりの栄冠を手にした。五輪、世界選手権を含めて、決勝で中国を破ったのは初の快挙となった。

2勝を挙げた張本智和(23=トヨタ自動車)は、最終第5試合の途中で着替えに行っていたことを明かした。松島輝空(19=フリー)が温瑞博との大一番に臨んでいる中、1-0の第2ゲーム(G)後に更衣室へ。「(松島が)2ゲーム目を取られてしまって。僕が着替えている間に3ゲーム目を良い流れで取っていたので、入らない方が良いかなって。験担ぎじゃないですけど。ベンチにいたら松島の目に入ると思いました。彼は気にしないと思いますけど、僕がちょっと気にしてしまって。早く勝ってくれと思って、見ていました」と告白した。

松島は第3Gから2ゲーム連取。張本の“験担ぎ”も実って、優勝を決めた。「今までのいろいろな団体戦で負けてきて、ましてや前回はメダルすら取れてない。そんな中、間違いなく松島くんの台頭が、日本チームの底上げにもなりました。僕自身の実力の底上げにもなった。彼の存在は彼自身にも、そして日本チーム全体にも良い影響を与えてくれた」と4歳後輩をたたえた。

日本は世界ランク3位の松島、4位の張本を2点起用し、13位の戸上隼輔(25=井村屋グループ)が第3試合で出陣した。

第1試合では松島が世界ランク1位の王楚欽に2ゲームを先取したが、第3ゲーム(G)から3連続失点で敗れた。第2試合は張本が3-2で同15位の温瑞博を3-1で破ったものの、第3試合では戸上が同8位の林詩棟に1-3で敗れた。

ただ、後がなくなった第4試合で張本が再び躍動。相手のエース王に対し、3-0のストレートで圧倒した。窮地を救って「あぁー!」と大絶叫。最終第5試合では松島が温に3-1で勝利を収め、止まっていた時計の針をついに動かした。

【卓球】日本男子団体、中国を破り60年ぶりの金メダル 張本智和が1人で2勝/ライブ詳細