今季限りで現役を引退する男子テニスの錦織圭(36=ユニクロ)が25日、東京・有明コロシアムで会見し、ロジャー・フェデラーら世界の強豪と競った時期を「あの時期は一番自分の中でも楽しかった」と振り返った。
唯一「憧れ」と公言するフェデラーだけではなく、全盛期にはラファエル・ナダル、ノバク・ジョコビッチ、アンディ・マリーらとも、しのぎを削った。「常に大きな壁が何人もいた」と語り、「いなかったら(もっと結果を残せた)とも思うけど、常に挑戦を強いられたことは成長につながった」とライバルたちとの対戦が進化や情熱につながったとした。
最も思い出に残る出来事には、14年全米オープンでの決勝進出を挙げた。チリッチに敗れた決勝は「かなり緊張して、もう体力もなくてボコボコにやられた」。それでも、強豪と大きな舞台で好勝負ができたことについて「誇り」と語った。
錦織は今年5月に今季限りでの現役引退を表明。30日開幕の木下グループ・ジャパン・オープンが、現役最後の大会となる。ツアー通算12度優勝、16年リオデジャネイロ五輪では銅メダルを獲得したレジェンド。今大会は主催者推薦でシングルス本戦に出場し、大会最終日の10月6日には、有明コロシアムで功績をたたえるセレモニーも予定されている。【勝部晃多】