【ソフトボール】44歳「鉄腕」上野由岐子が初登板「最後」のアジア大会で前人未到の7連覇へ

上野由岐子(2026年8月撮影)

<愛知・名古屋アジア大会:ソフトボール:日本-台湾>◇1日◇予選ラウンド第6戦◇デンソーブライトペガサススタジアム

第6戦の台湾戦で、日本の上野由岐子投手(44=ビックカメラ高崎)が今大会初登板。0-0の3回表無死二塁から2番手でマウンドに上がり、前人未到の7連覇を目指すレジェンド右腕が、ついにベールを脱いだ。

8月の結団式では上野の言葉に、四半世紀の歩みの重みがこもっていた。

「7回もアジア大会に携われるとは思っていなかった。きっとこれが、最後のアジア大会になるという思いもある。だからこそ、悔いのない大会にしたい」

7月に44歳になった。28年ロサンゼルス五輪は目指すが、アジア舞台は今秋を区切りとするつもりだ。自ら進退を明かし、V7へ思いを込めた。

アジア大会は、20歳だった02年釜山大会から出場。そこから6大会連続で頂点へ導いた。その間には08年北京、21年東京の両五輪で金メダルを獲得。五輪の実施競技から外れた期間も、世界の第一線に立ち続けてきた。

「44歳を言い訳に練習はたくさん休ませてもらっている」と苦笑しつつ「年齢ができない理由にはならない。自分ができるか、できないか」と言い切る。

今季の国内のJDリーグでは投球回数こそ伸びていないが、19試合に登板した昨季は防御率1・42で10勝を挙げた。ともにリーグ3位の好成績。まだまだマウンドで戦い続けている。

前人未到の7連覇の先には、ロス五輪の頂点があることも信じている。

「アジアで負けるわけにはいかない。連覇のプレッシャーに負けていては世界一になれない。強さを見せる大会にしたい」

上野の集大成となる舞台が、いよいよ幕が開けた。

 

◆チーム状況 日本は9月26日のタイ戦から登場。8チーム総当たりの予選ラウンドは、前戦まで5連勝中だ。金メダルが懸かる10月3日の決勝に進むためには、予選ラウンドで2位以内に入る必要がある。