<テニス:木下グループ・ジャパン・オープン>◇1日◇男子シングルス1回戦◇東京有明テニスの森公園
男子テニスでアジア男子最高位の世界ランキング4位に輝いた錦織圭(36=ユニクロ)が、19年間のプロ生活に幕を下ろした。現役最後の大会と定めた木下グループ・ジャパン・オープンのシングルス1回戦で、第2シードで世界8位のフランシス・ティアフォー(米国)に4-6、4-6で敗れた。
◆錦織の試合後の主な一問一答
-今日の試合を振り返って
「そんなに良くなかったので、悔しさは残ります。サーブの入りとリターン、リズムが合わない場面が多くて、自分がミスヒットしたりというのは、まだまだ多かったですね」
-試合を終えた瞬間の思いは
「終わった瞬間はそんなでもなかったですけど、ベンチに座っている時に、この20年、30年、積み上げてきた財産みたいなものが、銀行に大量にお金が入ったのに急にゼロになったような、喪失感みたいなものが、うわっと襲ってきて。正確には、知識とかいろんな経験とか、得たものを誰かに共有することはできるので、実質ゼロになるわけではないんですけど。自分のテニス人生が、本気でプレーするということに関しては終わりなのかと。プラス、今日の内容じゃ終われないなというのが大きいですかね」
-これまでの競技人生を振り返って
「本当に1つのことに全人生を、いろんなことをはねのけて、ここまで努力できたことは、自分でも誇りに思う部分があります。遠いアメリカまで行って、正直、別に好きでもないアメリカに行って、テニス人生のために注いできたというのは、自分ではいい選択ができたなと思うので」
-もう少しプレーを続けたい気持ちは
「正直、もうちょっとやってもいいかなというのは、今、出てきているんですよね。絶対やらないですけど(笑い)。サーブだったり、リターンが入らないとか、細かい部分がまだ戻ってきていない。正直、結構簡単に丸め込まれたと思うので。自分の理想のテニスが頭の中にある中で、今日の試合は内容的にすごく悔しい試合でした。どうしても体と気持ちと忍耐力みたいなものが追いついてこないので、やらないですけど。ちょっと年末のチャレンジャー、考えようかな(笑い)」
-最後に涙が出ると思っていたか
「全く泣くとも思っていなかったですし、USオープンとか、試合が終わった後も結構晴れやかな気持ちでした。ちょっと危なかったのは、今朝、センターコートで練習して、入った時にドリカムの曲が流れていて。それで1滴ぐらい垂れそうになった」
-松岡修造さんへの思いは
「修造さんが最初に育ててくれたというのもあったし、お世話になっているのもあるし。もちろん、修造さんの前にも道を作ってくれた方はいますけど、僕にとっては修造さんから自分のキャリアがスタートしたようなものなので。それもちょっと、修造さんのせいで涙は加速しました」
-今後もテニスをする機会はある
「自分でもちょっと早いなと思うんですけど、1週間後にもあるし、12月にもあるので。でも、どれだけシングルスを真面目にやると言っても、緊張感は比じゃないですし、気持ち的には違いますよね。テニスを楽しむという面では、ちょくちょくやるかもしれないですけど。そうか、まだまだできますよね(笑い)」
-もし変えられることがあるなら
「一番は、あと5センチぐらい背が高かったら。今、僕の身長でトップのトップに行った人は、数えるぐらいしかいないので。ちょっと1個言っていいですか。ルールを変えるなら、180センチ以下の選手は2、3歩前から。今の機械のAIの工夫で、打った瞬間ベースラインまで戻って、サーブを打ったら後ろに戻っているみたいなのができれば、一番いいかなって、先週思っていました(笑い)」
◆放送・配信 テニス男子ツアーの木下グループ・ジャパン・オープンは、10月6日までWOWOWとWOWOWオンデマンドで連日生中継。