柔道の世界選手権第4日は7日、アゼルバイジャンのバクーで行われ、女子63キロ級で世界ランキング1位の嘉重春樺(26=ブイ・テクノロジー)が2連覇を達成した。準決勝で24年優勝のヨアネ・ファンリースハウト(オランダ)、決勝でケレム・プリモ(イスラエル)に一本勝ちするなど、全5試合に快勝した。日本勢のこの階級の連覇は09、10年の上野順恵以来。女子は初日から全4階級制覇となった。男子81キロ級の老野祐平は初戦の2回戦でパリ五輪3位の李俊奐(韓国)に延長戦の末に敗れた。
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圧倒的な強さは今年も変わらなかった。女子63キロ級の嘉重は5試合を完勝で2連覇。シニアの国際大会では、24年12月の初出場から無傷の40連勝とし「日頃の積み重ねが、ここで発揮できた」と会心の笑みを浮かべた。
昨年からの着実な進化を畳で示した。代名詞の寝技から幅を広げ、立ち技で新境地を開いた。準決勝は一昨年覇者のファンリースハウトを豪快な投げ技と寝技で攻め、最後はともえ投げで一本。決勝はプリモを背負い投げで崩し、2分過ぎに縦四方固めで仕留めた。「昨年よりうれしい」。勝ち続けることで生じる重圧を、ひたすら前に出る姿勢ではねのけた。
8月のカザフスタンでの国際合宿では、午前と午後の練習の合間に筋力トレーニングと走り込みを毎日行った。指導陣は「嘉重は昼休みにいなくなる。いないと思ったら汗だくで帰ってくる」と舌を巻く。「自信のつく練習をしている。量を落としたくない」。無類の稽古熱心さ、妥協しない精神力が強さを支える。
寝技を途中で逃れられる場面もあり、海外勢も対策は講じている。それでも国際大会は9連続優勝。「誰に聞いても63キロ級は嘉重と言われるくらい、全部取っていきたい」。26歳の女王は2年後のロサンゼルス五輪へ、歩みを止めない。(共同)