【テニス】錦織圭「めちゃくちゃ解放されました」現役を退いて「怠惰な生活」を満喫中

会見で笑みを浮かべる錦織圭

男子テニスの錦織圭(36=ユニクロ)が11日、東京・有明コロシアムで引退会見に臨んだ。紺ネクタイを締めたスーツ姿で登場。「めちゃくちゃ解放された」と率直な心境を明かした。

先週の木下グループ・ジャパン・オープンでラストマッチを終えて10日。昼食後にデザートを2つ頼むなど「怠惰な生活」を満喫している。試合に備えなくていいことに触れ「やる予定がないから痛くても全然いいなって思える。それはすごい楽」。ドーピングを気にせず、ドラッグストアで薬を買えることも新鮮だ。

この日行われた自身の功績をたたえるイベントでは、元世界1位のフェデラー氏(45)とダブルスで対戦し、ペアも組んだ。「1番大好きな選手」と敬意を語り「真剣に勝負している最中でも、ちょっとうれしかったりするんですね」と満足そうに振り返った。

世界4位まで上り詰めたテニス人生は「めちゃくちゃ長い青春時代」。けがから復帰するための地道な努力も成長させた。「没頭できた時間は幸せだった」。今後はアジアの強化が課題。海外渡航や練習環境で不利な現状を指摘し、アカデミーや挑戦を支える基金設立も選択肢に挙げた。「アジアの選手をトップに。どういう形でできるのか、探していきたい」。錦織の歩みは続いていく。【勝部晃多】

○…第二の人生に踏み出す錦織に、フェデラー氏が自身の経験を踏まえて助言を送った。22年に現役を退いたレジェンドは、現在も多忙を極めている。「たくさんの新しい人に会い、話を聞き、学び、心を開いておくことが大事」と考える時間を取るようアドバイス。「彼がどんな分野に進んでも、成功すると確信してる」とエールを送っていた。