【大学ラグビー】東海大、公式戦初出場の右PR石松晃治が流れ変え5連勝「応援のうれしさが…」

東海大対流通経大 試合後に東海大・木村季由監督から「今日はイシマッちゃんのおかげだな!」と大きな貢献を指摘され、はにかむ石松晃治(中央)

<ラグビー関東大学リーグ戦:東海大22-14流通経大大>25日◇栃木・足利ガスグラウンド

リーグ戦2連覇、さらに大学選手権悲願の初優勝を目指す東海大が、今季初めての接戦を制し、無傷の開幕5連勝で首位をキープした。東洋大がこの日敗れたため、全勝は東海大のみとなった。

ただでさえ雨の影響で滑るのに加え、流通経大のチャレンジャースピリットに満ちた攻守に苦しめられた。相手陣深くに攻め込んでも、得点に至らずにボールを手放すシーンが目立った。

前半終了時に10-0。後半14分にトライを許し、10-7と迫られた。

後半20分。流れを変えたのは、初めて公式戦に出場した4年生右プロップの石松晃治だった。

石松がグラウンドに登場するや、応援席は大盛り上がり。いきなりスクラム。スタンドからの「稲垣・川村・石松」の大歓声がこだました。スクラムで相手左プロップに圧をかけ、コラプシングの反則を得た。そのペナルティーを起点とし、山口廉太(2年)のトライにつながった。15-7と突き放し、東海大は息を吹き返した。

8点差の勝利で試合を終えた木村季由監督は、ミーティングで「いつも流経とはタフな試合になる。こういうコンディションの中、本当に粘り強く、プレーできている」と、全員を評価した上で「特に今日は、ご覧の通り、イシマッチャンのおかげだな!」。その瞬間、全員が万雷の拍手をし、喜び、湧いた。

茨城・守谷高出身の身長177センチ、体重105キロ。愛称「まっちゃん」の愛されキャラだ。「フィールドプレーはちょっと苦手な方で…」と正直に話す。愚直にスクラムを磨いて4年。初めて公式戦の青ジャージーの袖を通した。

あこがれ続けた公式戦の感想を問われると「緊張しましたけど、やっぱり応援が、それ以上にすご過ぎて、なんかもう、うれしくなっちゃって。緊張も、あんまりしませんでした。今までスタンドから応援してたからこそ、自分が応援されて、さらにもっと、応援のうれしさが…。ハーフタイムのちょっとグラウンドに出た時にも名前を呼んでくれて。それすらうれしくて。それなのにスクラムの時とかに、ああやって応援してもらって、メチャクチャうれしかったです」と笑顔で話した。

最初のスクラムでのコラプシング獲得について「スクラムで試合に出させてもらって、スクラム良かったって言ってもらえたので、また、出られるように頑張って、またスクラムで、インパクト見せたいと思います」と謙虚に言った。

4年生の底力に、チームは大いに触発された。しかも接戦をものにして、雰囲気は盛り上がる一方だ。リーグ戦は残り2試合。全勝優勝に突き進む。