「あしたのジョー」「おれは鉄兵」などのヒット作で知られ、文化勲章を受章した漫画家ちばてつや(本名千葉徹弥=ちば・てつや)さんが死去したことが27日、分かった。87歳。東京都出身。
67年12月発売の漫画誌「週刊少年マガジン」で「あしたのジョー」の連載を開始。主人公のボクサー矢吹丈やライバル力石徹の熱狂的なファンを生み、社会現象を巻き起こした。
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ちばてつやさんはスポーツ漫画の名作を多く残し、選手らに大きな影響を与えた。社会現象にもなった「あしたのジョー」の主人公、矢吹丈の名前は元世界バンタム級王者辰吉丈一郎さんの本名の1字とニックネーム「浪速のジョー」や、国際ボクシング連盟(IBF)フライ級王者の矢吹正道さん(緑)のリングネームの由来になった。往年の名王者ファイティング原田さんの壮絶な減量は主人公のライバル、力石徹の参考となったとされる。
元世界スーパーライト級王者の浜田剛史さんは「手にタオルを巻き、漫画に出てきたクロスカウンターを練習したが、なかなかうまくいかなかった」と述懐。浜田さんは現役時代にちばさんの自宅に招かれ、交流を深めた。ボクサーの心境を“取材”されたといい「ボクシングへの愛情が深く、研究熱心。本当に残念です」と話した。
男子ゴルフの日本ツアーで賞金王に4度輝いた中嶋常幸さんは「『あした天気になあれ』は、当時の少年や若い世代にゴルフの面白さを伝えてくれた」とヒット作を振り返った。「あの中に出てくる『チャーシューメーン』と唱えながら打つ方法は、多くの人が『チャーシューメーン』を自分なりの言葉に置き換えて打ったんじゃないかな。練習法として一つのアイデアだと思う」と懐かしんだ。大相撲を題材とした「のたり松太郎」も代表作の一つとなった。交流のあった元横綱の白鵬翔さんは「深い人間力があり、会話の一つ一つに重みが感じられた」としのんだ。