日本水泳連盟は4日、都内で倫理委員会を行った。危険運転致傷の罪で有罪判決を受けた競泳男子200メートルバタフライで21年東京五輪銀メダリストの本多灯被告(24)の処分を決定。21カ月の競技者登録資格停止の処分となり、28年ロサンゼルス五輪出場が絶たれた。
金子日出澄副会長兼専務理事によると、処分は通知書が本人に届いた日から効力を生じ、早ければ11月6日に始まる。21カ月の停止期間は2028年8月上旬までとなる見通しで、同年4月の代表選考会に出場できず、7月のロサンゼルス五輪期間中も資格停止が続く。このため、五輪出場の可能性は事実上消滅した。
連盟は2年間の停止が相当としつつ、本多がパンパシフィック選手権とアジア大会を辞退したことや、処分決定が遅れたことを考慮し、3カ月短縮した。被害者が厳しい処分を望まなかったことや、本多が保険金とは別に150万円を支払ったこと、執行猶予付き判決も踏まえたという。
金子副会長兼専務理事は、事故を「かなり重大」とした上で、連盟への報告が約9カ月遅れたことについても「重く受け止めている」と説明。処分の決定に関しては「代表入りの可能性があるからなど、一切それを忖度しないことがスタート地点だった。この決定は覆らない」と述べた。
本多は昨年11月21日朝、東京都多摩市内の制限速度時速30キロの道路を時速88~108キロで運転し、カーブで対向車線にはみ出して対向車と衝突。運転していた60代男性に胸骨骨折などのけがを負わせた。8月25日の初公判で起訴内容を認め、東京地裁立川支部は9月9日、拘禁刑1年、執行猶予3年(求刑拘禁刑1年)の判決を言い渡した。
判決後、本多は自身のSNSにコメントを掲載。被害者や関係者に謝罪し、日本水連などへの報告が遅れたことについて「社会人として、また競技者としてあるまじき対応であったと深く反省しております」とつづった。「失ってしまった信頼は、言葉だけで取り戻せるものではない」とし、今後の措置を「真摯に受け止めてまいります」としていた。