<スーパーGT第3戦>◇決勝◇7日◇栃木・モビリティリゾートもてぎ
GT500クラスは予選6位のTRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴、ベルトラン・バゲット組)が制し、日産勢が今季初優勝を飾った。
TEAM IMPULにとっては、2022年第5戦(8月・鈴鹿)以来4年3カ月ぶりの勝利となった。総合優勝争いは、5位に入って6ポイントを加えた100号車STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐組)が64ポイントでトップに立ち、10位だった36号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太組)に2ポイント差をつけた。最終第8戦は8日にモビリティリゾートもてぎで行われる。
涙をこらえることはできなかった。勝利インタビューを受けていた星野一樹監督はメガネを外すと、何度も何度も涙を拭った。「本当に苦しい数年間だった。悔しい思いをして、本当にきつかった。速さは見せてたんだけど結果につなげられなくて。星野一義のチームインパルはこうじゃなくちゃ。速さだけじゃ駄目だね、強さがやっと形になってスタッフに感謝してます。2人の走りも完璧だった」。星野一義総監督の長男は4年3カ月の思いを吐露した。
中止となった6月の第3戦セパン(マレーシア)の代替戦となった今回のレースは公式予選と決勝が1日で行われ、サクセスウェートは半減されて争われた。公式予選のタイムアタックでは他車につまったこともあり6位と出遅れた。バゲットは「前回のレースも、今回の予選も不運があったが、一番大事なのはレースに勝つこと」と気持ちを切り替えてスタートを切った。
3位まで順位を上げてレース中盤の21周目にドライバー交代。平峰も攻めの走りで37周目に2位、39周目にはトップの大草をパスしてトップに。モニターで見ていた星野一義総監督も思わず両手をたたいた。「気持ちいい、最高! 苦しい戦いが今シーズン続いていたので、とにかくキレキレッの走りを見せたかった。ここに来るまでにきっついトレーニングもしてきた。それが実って、努力って大事だなと改めて思った」。平峰の目にも潤むものがあった。
今季前半はトヨタ勢が、中盤からはホンダ勢が勝利を重ね、日産勢だけが取り残されていた。星野一樹監督は「なかなか日産が勝てなかったんで、一矢報いることができて本当に良かった」と言った。22年の王者コンビが日産の底力を見せつけた。