ヤマハ発動機が20-18でクボタに逆転勝ちし、開幕2連勝を決めた。セットプレーの精度が低く、前半は3-18。大苦戦しながら、15点差をひっくりかえした。

17-18の後半32分、開幕戦でリーグ戦通算得点記録を更新したFB五郎丸歩(32)がゴール正面、敵陣10メートルライン付近からPGを決めた。3点を加えてついに逆転した。同29分、左サイドからのPGを外していた五郎丸は「ミスを引きずらないで、やることができました。キッカーにとっては難しい風が吹いていた」と振り返った。

前半はラインアウトが合わず、清宮克幸監督(51)は「セットプレーで強みが出せず、負け試合になると思いました」と言った。事実、FW陣が精彩を欠いた。状況を打破すべく、五郎丸はハーフタイムで「ここから俺たちの時間だ」とチームを鼓舞した。

目標のリーグ初制覇に向けて大きな勝利をつかみ、次戦はヤマハスタジアムでホーム開幕戦(対ホンダ)を迎える。五郎丸は「相手がホンダなので、選手以上に会社が盛り上がってる」と言った。プライドを懸けた熱い戦いになりそうだ。【大野祥一】