ラグビートップリーグで白組2位のヤマハ発動機は今日13日、東京・秩父宮ラグビー場で同5位のキヤノンと対戦する。勝てば最終の第7節を待たずに決勝トーナメント(T)進出決定の可能性もある。日本代表のプロップ山本幸輝(27)とフランカーのヘルウヴェ(28)にとってはリーグ最終戦になり、チーム全体で「この試合で決める」のムードが高まっている。

20日の第7節リコー戦(大阪・万博)は、日本代表選手のテストマッチへの準備期間を設けるための「プロテクト節」。2人を欠くことは仕方なく、ヘルも「まずはヤマハの中で活躍することが大事。優勝するためにも、次で決めたい」と話している。

決勝Tには各組4位以上が進出できる。ヤマハ発動機の場合、キヤノン戦終了時点で白組5位のチームと勝ち点6差以上をつける必要がある。5差でも他チームの状況次第で進出が決まり、山本は「最終節に自分たちがいなくなることに心配はないですが、自分の場所を奪われないためにも、次の試合と代表で力をつけていきたいです」。リーグ出場は最後でも今季が続くことを想定し、2人はこの試合に懸ける。【大野祥一】