初優勝を目指すヤマハ発動機は52-17でキヤノンを破り、決勝トーナメント進出を決めた。

5連勝のパナソニックが17-26でリコーに敗れたため、勝ち点22のまま。一方、ヤマハ発動機が勝ち点を24に伸ばしたため、白組の首位に立った。

チームのムードメーカーで元日本代表プロップ山村亮(37)が11季ぶりにトライを決めた。後半32分から途中出場し、同39分、敵陣ゴール前左サイドで、CTB小林広人(25)がボールを奪いゴール目前に迫った。ラックの中で山村がボールを拾い、グランディングし、ダメ押しした。しかし、同37分にはキヤノンのフランカー、フィナウ・トゥパ(29)に突破されトライを許していた。清宮克幸監督(51)は「山村は今日の試合で、ヤマハでのキャップ数が194となった。10分の出場で、自分で失点を許し、自分で取り返す。(山村の)エンターテイナーぶりが際立った試合だった」と笑みがこぼれた。昨季引退した大田尾竜彦BKコーチ(36)の193キャップを抜き、チーム最多キャップ数を更新した山村は「ボールをさばこうとしたら、目の前が空いて、『これは行かないかん』と思いました。こんなトライは10数年ぶりですね」と笑い、「起用してくれるチームやケアしてくれるスタッフ、支えてくれる家族のおかげです」と感謝を口にした。

ベテランの活躍もあり、ヤマハ発動機は白組首位に浮上した。次戦はリーグ最終戦の第7節。同組3位のリコーと対戦する。