ラグビートップリーグ白組首位のヤマハ発動機は今日20日、大阪・万博記念競技場で同3位リコーと対戦する。今季リーグ最終節。日本代表宮崎合宿に参加中のプロップ山本幸輝(27)に代わり、元日本代表プロップの仲谷聖史(36)が、17年1月のトヨタ戦以来約1年9カ月ぶりにリーグ戦で先発出場する。

仲谷は開幕から第5節までメンバー入りし、途中出場を重ねたが、前第6節はメンバー外だった。理由はリコー戦に懸けていたからだ。「休んで力を蓄えてきました。自分の役割をやり切るだけです」。

16年秋、35歳で日本代表に初選出された。スクラム強豪国のジョージアや現在世界ランキング3位のウェールズなど4試合に先発出場した。タックルの低さを武器に世界と対等に渡り合い、清宮克幸監督(51)には「仲谷があの時に30歳だったら、今も日本代表だと思う」と言わしめている。今日、対するリコーも外国人選手を含めた強力FW陣を擁するが、仲谷は「タックルを1発で決めたい」と意気込んでいる。

2位パナソニックとは勝ち点2差で、勝てば3季ぶりの首位通過が決まる。「順位は気にしてません。目の前の試合に勝つだけです」と仲谷。言葉通り、結果は後からついてくる。【大野祥一】