静岡県内初の女子7人制ラグビーチーム「アザレアセブン」がこのほど、拠点とする袋井・エコパスタジアムで始動した。トライアウト合格者ら10人の選手が参加。最初のミーティングで自己紹介を済ませた後、同補助競技場で初練習を行った。ハンドリング練習やゲーム形式など、約1時間のメニューを消化した。

桐陽高女子サッカー部出身の羽入桃花(常葉大3年)は、未経験者ながらトライも記録。「最初は不安しかなかったけど、サッカーと似ているところもある。すごく楽しかった」と、充実した表情を浮かべた。元日本代表の小野沢宏時監督(40)も「みんな予想以上に上手でした」と、笑顔で初日を振り返った。

今後は国内最高峰の大会「太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ」の20年参入を目指し、5~6月に臨む地域大会に照準を合わせていく。この日のミーティングでは、明確なチームビジョンも示された。激励に訪れた清宮克幸代表理事(51)も「みなさんが上っていく道をしっかり照らせるようにやっていく」と、全面的なサポートを誓った。静岡の“サクラセブンズ”が、確かな1歩を踏み出した。【前田和哉】