9月に開幕するラグビーW杯(ワールドカップ)日本大会の「成功祈願の集い」が17日、関西ラグビー発祥の地とされる京都市の下鴨神社で開かれた。4度のW杯を経験した元日本代表CTBの元木由記雄アンバサダー(47=現京産大ヘッドコーチ)は、優勝候補にニュージーランドとイングランドを挙げ、日本は「ダークホース」とした。

同アンバサダーは「おそらくニュージーランドとイングランドは準決勝で対戦することになる。その勝った方が優勝だと思います」と予想した。

日本に関しては、1次リーグ最終戦となるスコットランド戦(10月13日、横浜)が最大のカギになると指摘。「初戦のロシア(9月20日、東京)には勝ってくれる。次のアイルランド(同28日、静岡)は世界トップクラス。敗れるにしても、しっかり勝ち点を取って欲しい。3戦目のサモア(10月5日、豊田)にも勝つ。最後の宿敵スコットランドには前回大会で敗れているので、ここで勝てば決勝トーナメントに進出できる。そうすれば、日本中が沸いて、ラグビー人気が上がると思う」と語った。

イベントは世界遺産でもある厳粛な下鴨神社内で開かれ、関西協会の坂田好弘会長(76)とともに、黄金に輝くエリスカップの前で記念撮影。元木アンバサダーは「(現役時代は)W杯中にこんなに近くで見ることはなかった」と言い、「このカップを、(日本代表主将の)リーチ・マイケルに掲げて欲しい」と日本に大きな期待をかけた。