ジョセフHCが活!W杯へスクラム、自陣守りを修正

ラグビー日本代表が19日、北海道・網走市で28日まで行う合宿を本格的にスタートさせた。29日にW杯登録メンバー31人が発表される中、合宿のテーマは「ファイナルプッシュ」。代表争いを繰り広げながらも、チームは総仕上げにかかる。

初日からジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)が活を入れるなど緊張感が漂った。

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気温20度前後、天然芝のグラウンドに時折冷たい風が吹く中、指揮官の熱のこもった声が響いた。午前10時過ぎから始まったスクラム練習。2連続でスクラムが崩れると、たまらずジョセフHCはFW陣に向かって語気を強めた。そこから徐々に修正していくFW陣。険しい表情でスクラム練習を見届けたが、最後は柔和な表情に変わった。

合宿初日とはいえ、W杯本大会を見据えている。「最初のモールで2本崩れて、スクラムでも2本崩れた。もしもゲームだと、あそこでチャンスを失う。W杯ではチャンスは1回」と力説。自国開催の重圧も必ずかかると見越しているだけに、練習でも安定した一貫性のあるプレーを求める。「1人1人が役割を理解してW杯でしっかりと遂行できるかが大事」と話す。

合宿前のパシフィック・ネーションズ杯(PNC)で優勝したが、浮足立つことはない。むしろ「3、4点の修正がある」と引き締めた。自陣22メートルまで攻められた時の防御方法や、さらに効率のいい攻撃の仕方などこまかい所に着手する。9月6日に南アフリカ代表と対戦。「フォーカスはW杯だが現状を把握できるいい指標」と、ここからさらに積み上げて試合に臨む。

チームは「ファイナルプッシュ」をテーマに掲げ、W杯に向けて最高の状態を作り上げる。一方で合宿に参加している41人の選手にとっては、W杯メンバーの生き残りを懸けた最後の戦いの場となる。指揮官は「ベストな31人を選ぶ。選手は機会が回ってきた時に準備万端になれるようになって欲しい」と期待する。10日間の合宿を終えた時、さらに進化したジャパンが誕生する。【佐々木隆史】

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  • スタッフと話すジョセフ監督(右)(撮影・大野祥一)