ラグビーW杯入場券売上9割達成へ、準備も最終段階

アジア初開催となるラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は20日で開幕まで1カ月。9月20日から全国12会場で実施される48試合のチケットは、関係者によると大会全体で販売する180万枚のうち160万枚を売り上げて9割を達成する勢いとなり、熱気の高まりが期待できそうだ。各地では本番を想定した運用のテストも行われ、準備も最終段階に入った。

東京・味の素スタジアムでの開幕戦前と、東日本大震災の被災地で沿岸部に建設された岩手・釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムの試合前に、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の飛行を披露する方向で防衛省などが検討していることも判明。震災被害にあった空自松島基地(宮城県東松島市)を拠点とするブルーインパルスが飛行することで復興の姿を国内外に示す狙いがありそうだ。

10日に先着販売が再開されたチケットは、今回25万枚以上が売りに出され、売れ行きは依然好調だ。3月に260億円から30億円上方修正した収入の目標額は軽々とクリア。W杯日本大会組織委員会の関係者によると、26日の理事会でチケット収入を増額させた新たな予算案を諮る見通しとなっている。

7月下旬から行われたパシフィック・ネーションズカップでは、日本代表戦の会場となった釜石と大阪・花園ラグビー場で運営面のテストを実施した。両会場とも仮設席を完成させ、東日本大震災の被災地、釜石では沿岸部のため懸念されていた輸送でも大きな混乱はなかった。

8強入りを狙う日本代表は19日、北海道網走市で仕上げを図る合宿を本格スタート。日本代表、運営サイドともに残るテストは9月6日の日本-南アフリカ(熊谷)での1試合で、組織委の嶋津昭事務総長は「準備段階は過ぎ、実施段階に移った。南アフリカ戦は本番と同じような態勢で臨みたい」と話した。(共同)