W杯日本大会を9月20日に控えたラグビー日本代表に、あらためて自国開催で戦う覚悟が芽生えた。

24日、初の週末を迎えた北海道・網走合宿に、約1000人のファンが集結。練習後にはファンサービスを求める長蛇の列ができ、2大会連続出場中のSH田中史朗(34=キヤノン)は約30分間、サインや写真撮影に対応。「W杯が日本大会というのはすごく大きい。日本でできるということで皆さんも興奮している」と笑顔を見せた。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチも積極的にファン対応するなど、日本代表全員がファンに感謝した。

一方で、身が引き締まる思いにもなった。田中は「ここで結果を残さなければファンも離れていく可能性がある。日本はできるというのを、日本の人にも世界の人にも見せたい」と言葉に力を込めた。

主将でフランカーのリーチ・マイケル(30=東芝)は練習中に急きょ、選手全員でファンの前に整列してあいさつすることを提案した。「W杯が近づいているなと感じる。こんなに多くの人が注目していてうれしい。2008年に代表になった時、代表戦でもスタジアムにこんなに人数はいなかった」と驚きを隠せなかった。